全英出場権争いも過熱 E.モリナリが首位をキープ
2014年 ヨハネスブルグオープン
期間:02/06〜02/09
完全復活を印象づけたモリナリが首位タイに
2014/02/08 08:15
「ヨハネスブルグオープン」2日目を終え、首位タイで大会の折り返しを迎えたエドアルド・モリナリは復調の手応えを感じているようだ。
2010年に弟のフランチェスコと共に「ライダーカップ」でのデビューを果たして以来、幾多の負傷に悩まされてきた32歳のモリナリは、その間、世界ランキングで20位から220位まで落ち込んだ。
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しかしながら、先週のドバイでトップ10入りを果たしたかつての全米アマチュア王者は、南アフリカでも引き続き素晴らしいパフォーマンスを見せており、2日目を「68」でラウンドして通算11アンダー。スコットランドのクレイグ・リーと並んでリーダーボードの頂点に立った。
「2日続けて良いラウンドとなったね。今日はとても良い感じでボールが打てたよ」とモリナリ。彼は初日に「64」でラウンドした、難易度の低い西コースに続き、2日目はロイヤル・ヨハネスブルグ・アンド・ケンジントンGCの東コースで、4つのバーディを記録した。選手たちは初めの2日間で東西それぞれのコースをラウンドし、週末の2日間は東コースをラウンドすることになっている。
「昨日ほどの出来ではなかったけれど、それでも多くのチャンスを作り出すことはできたし、それこそが東コース攻略の鍵だからね。今日の4アンダーにはとても満足しているよ」。「ただベストを尽くすのみさ。東コースではバーディチャンスは少ないけれど、パー5はどれも2オンを狙えるから、良いスコアは出せるんだ」。「ドライバーが冴えていたと思う。ここ数ヶ月、こんな感じでドライバーが打てているのだけれど、それが大きな違いを生み出しているね。グリーンまでに必要とするクラブの数が減ったし、大概フェアウェイを捕えられているからね」。
「まだあと2ラウンド残っているけれど、今の自分のショットには満足しているんだ。今日はパットも幾つか決まったけれど、一番重要なのはこんな感じでショットを打ち続けることなんだよ」。「ほぼ全てに関してハッピーだね。順位にも自分のゴルフにも満足している」。
一方、ヨーロピアンツアー初優勝を目指すリーは、昨日東コースを「65」でラウンドしたのに続き、2日目は西コースを「67」でラウンドした。「目標は順位を落とさないことだったし、後続には有力選手たちが控えているから、首位に留まることができたのは重要だよ」とリー。彼はここ5回連続して南アフリカの大会では予選落ちを喫していた。「今日は序盤に後続を引き離すチャンスがあったのだけれど、バックナインではチャンスを生かすことができなかった」。
イングランドのデビッド・ホージーと地元出身の優勝候補であるジョージ・クッツェーが通算10アンダーで3位タイとしている。西コースを「63」でラウンドしたホージーはパターの出来に満足しているようだ。
ヨーロピアンツアー2勝のホージーは14番ホールを終えた時点でバーディを6つ奪っており、更に15番では1.5メートルのバーディパットを、続く16番では9メートルのバーディパットを沈め、2日目のラウンドをノーボギーで終えている。
「昨日は若干風が強かったけれど、今日は好スコアを出すのに絶好の日和だったね」と述べたホージー。「今日の出来には満足している。今日の方がもう少し攻め気で行けたし、多くのパットを決めることができた。仕上げをご覧じろ、という感じだね」。
ホージーもまた、他の多くの選手たちと同じように、優勝賞金の206,050ユーロに加え、トップ10入りした「全英オープン」出場権を保持しない上位3名に与えられる同大会の出場権獲得を狙っている。
「追加ボーナスだね。良いシステムだと思うよ。R&Aは良いチャンスを与えてくれたね。よりフェアーな形の予選会だと思う。36ホールのスプリント勝負ではなく、長い期間をかけて色々な所でやった方が良いからね。(全英出場権のことは)意識の片隅には置いてあるけれど、まあ、ボーナスと言う風に考えているよ」。
これまでヨーロピアンツアーでは24回のトップ10入りを果たしているクッツェーは、今週末、地元でのツアー初優勝を目指すことになる。「やるべきことは分かっている。明日は忍耐強くプレーして、終盤にかけて幾つかパットを決められるようにしたい」。
混戦模様のリーダーボードでは7人の選手が首位から2打差につけている。その中でも2日目に目立つ活躍を見せたのがフィンランドのループ・カッコで、彼は14番でチップインバーディを奪うなど、トリッキーな東コースを「64」の8アンダーでラウンドした。