欧州の強豪らが集結!中国でファイナルシリーズが開幕
2013年 BMWマスターズ
期間:10/24〜10/27 場所:レークマラーレンGC
リターンマッチは上海で ハンソンVSマキロイ
今から12ヶ月前、大会最終日に一騎打ちの名勝負を繰り広げたのは、ピーター・ハンソン(スウェーデン)とロリー・マキロイ(北アイルランド)だった。そして今年、彼らはヨーロピアンツアーのファイナルシリーズの初戦と称されることとなった第2回「BMWマスターズ」で、再び互いのライバル意識を確認しあうことだろう。
火曜日の午前中、二人は揃って上海のダウンタウンで催された記者会見に出席した。ハンソンと同じくスウェーデン出身で、現在「レース・トゥ・ドバイ」トップを走るヘンリック・ステンソンや、中国人スターの呉阿順も参加した。
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中国の伝統的な太鼓の披露が終わった後、腰をおろしたハンソンとマキロイの両雄は、昨年のデッドヒートを振り返った。当時、世界で最も秀でたゴルファーと言われていたマキロイは、昨年の賞金総額7ミリオンドル(およそ7億円)の第1回大会で、ハンソンに終始プレッシャーをかけ続けた。しかし最終的にはハンソンの通算21アンダーに1打及ばず、勝利を手にしたのはハンソンだった。
あれから12ヶ月が経った今、マキロイの世界ランキングは6位にまで降下してしまった。そして今なお、彼は2013年のツアー初勝利を追い続けている。しかし先週の「韓国オープン」では準優勝をするなど、情熱は再燃している。マキロイ本人は、さらに順位を上げて見せると自信に満ちているのだ。
マキロイは、昨年の大会をこう振り返った。「去年のバトルは最高でした。ピーターには序盤で何度も離されかけました。バックナインでは、僕も良いゴルフができて徐々に追い上げることができました。それでも彼はプレッシャーの中、上がりの数ホールで素晴らしいプレーを見せました。最終的に彼が優勝しましたが、当然の結果と言えるでしょう。今年も似たような状況を作れたらと願っています。最近は、調子が良いのできっと出来ると信じています」
「先週の韓国でのプレーには満足しています。特に最終日は良かった。ティショットからグリーンまで、こんなに調子がいいのは久しぶり。不調が続いた僕には、高いレベルでの競争が必要でした。今週からは波に乗っていきたいですね。今週は自分にとって非常に大切な週となります。今季の初勝利が懸っているだけでなく、レース・トゥ・ドバイのランキング上位60人に這い上がることも懸かっています。シーズン終盤にタイトルを防衛するチャンスを手に入れるためにもね」
マキロイ同様、昨年の王者ハンソンも、今シーズンのファイナルシリーズの最後の大会となる「DPワールド ツアー選手権 ドバイ」へ出場できる上位60名のリストには未だ名を連ねていない。
この2ヶ月もの間、腰痛に悩まされ続け、大会にも出場できていないライダーカップ選手のハンソンが、ランキングを68位にまで下げてしまったのは無理な話ではない。ようやくトーナメントに戻ることができ、今週はワクワクしていることだろう。12ヶ月前の英雄的なプレーを再現できれば、彼は優勝賞金851,346ユーロと共に、ドバイ行きの切符も華々しく手にするはずだ。
ハンソンはこう語った。「ここに帰って来ることができて嬉しいです。今年はずっと腰の怪我に悩まされ続けてきました。今も100%とは言い切れませんが、日に日にそこに近づいてきています。いい日もあればそうでない日もあります。焦って復帰をして怪我を悪化させることだけは避けたかったので。でもこの大会だけは、何があっても欠場できませんからね」。
「去年の優勝があるので、この地は私にとって特別な場所です。去年ロリーとバックナインで繰り広げたバトルは、本当にとても特別でした。当時の彼は、世界一のゴルファーと称されていました。そんな彼を打ち負かしたのです。あの時は最高の気分でしたね。今年も日曜日の終盤戦で、再び優勝争いを演じられたらいいですね」
「もちろん私にとっては、簡単な話ではありません。私は長いことプレーから遠ざかっていますから。それでも自分への期待は大きいです。木曜日の最初のホールのティグラウンドに立った時、無難にいこうなどとは考えません。自分の出来る限りを尽くして、タイトルを防衛できるポジションに持って行くつもりです」
なお、初日の組み合わせで、マキロイ、そして同じ北アイルランド出身のグレーム・マクドウェルと同組で回ることとなったヘンリック・ステンソンは、練習中に痛めた手首の怪我に悩まされている。しかし彼は出場の希望を捨てていない。むしろ、今季の彼を世界ランキング4位にまで昇進させた好調なプレーを今週も続けようと闘志を燃やしている。