ツアー未勝利のL.カールバーグが単独首位に浮上
2013年 M2M ロシアンマスターズ
期間:07/25〜07/28 場所:ツェレエヴォゴルフ&ポロクラブ
カールバーグがモスクワで単独首位に
スウェーデンのリカルド・カールバーグが2位に2打差をつけヨーロピアンツアー初優勝に向けてM2Mロシアンオープンの決勝ラウンドへと臨むことになった。
今大会がヨーロピアンツアー50戦目となるカールバーグは二日目を「68」で回り通算9アンダーで大会を折り返した。
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そしてイングランドのマシュー・ボールドウィン、フランスのアレキサンドル・カレカ、中国のリャン・ウェンチョン、そして北アイルランドのマイケル・ホーイが2打差でカールバーグを追っている。
「今日は途中から風が強くなってとてもタフなコンディションだったよ」とカールバーグ。彼はスタート6ホール中4ホールでバーディを奪ったが18番ホールと5番ホールはボギーとした。しかし上がり4ホールで再び2バーディを奪うゴルフでリードを広げた。
「今日はとても良いスタートが切れたのだけど途中でコンディションが悪化した。でもどうにか耐えて残りの4ホールで2バーディが取れたことにとても満足しているよ」。
「今とても良い位置にいるけど、まだまだ先は長いさ。まだようやく半分が終わっただけ。明日からも今までのようなプレーを続けてできるだけバーディを奪い優勝を狙いたいね」。
「決勝ラウンドをとても楽しみにしているよ。そのためにここに来ているのだから。明日からも良いプレーをし続けて良いスコアを残したいね。そしてそこからが勝負だよ」。
昨年チャレンジツアーの一環で行われたこの大会を制したカレカは12番ホールでダブルボギーを叩いたがその後7バーディを奪う快進撃でそのミスを帳消しにし、「67」という素晴らしいスコアで2日目を終了した。
「昨年チャレンジツアーで優勝したこの大会にこうして戻ってくることができてとても特別なものがあるよ」とカレカ。「クラブハウスに入った途端昨年の素晴らしい思い出が蘇ってきて、それが今週良いプレーをする助けになっているよ」。
「この大会が再びこの会場で開催されることを聞いたとき僕はとても喜んだんだ。なぜならこのコースは僕にとても合っているからね。ここはティグラウンドからは開けているし、長さのあるコースなんだ。僕は飛距離が出るほうだからこのコースは僕のゴルフスタイルに合っているし、僕にとって少し有利だと思っている」。
「2連覇を目指して決勝ラウンドをとても楽しみにしているよ。日曜日の決勝まではまだたくさんプレーをしなくてはならないけど、今僕は良い位置にいるから今年も優勝できたら素晴らしいことだね」。
昨年ルーキーイヤーながらレース・トゥ・ドバイで76位という好成績を残した26歳のボールドウィンだが未だヨーロピアンツアーでは5位以上に入ったことはない。しかし最終ホールをバーディとして「69」でラウンドし通算7アンダーで決勝ラウンドを迎えることになった。
「今日は決して良い調子とは言えなかったんだ。今日は珍しい1日だったよ。自分では良いプレーができているとは思えなかったけれどスコアをうまくまとめることができた。でもそれが一番大事なことなんだ」。
「今日どんなに不恰好なゴルフだったかは気にしていないよ。良いスコアで終えることができたことが一番大事なことさ」。
前日までの首位タイだったリャンは初日はカールバーグとイングランドのサイモン・ダイソンと共に5アンダーだった。
34歳のリャンは2007年のヨーロピアンツアーでの唯一の優勝以来、2年以上トップ10フィニッシュをしていなかったが、今季インドとオーストリアでは3位に入った。
そのリャンは、スタートホールをボギーとしたがその後復活し4バーディ、1ボギーのゴルフを見せた。
「今日は昨日よりもタフなコンディションだったのでこの成績にとても満足しています。今朝は寒くて雨も降っていたのでとても難しいコンディションでした。だから2アンダーで回れたことは自分にとっては良い結果ですね」。
4度のヨーロピアンツアー優勝を誇るホーイは今季25位以上の成績を残していない。そしてこの大会までの10試合で7度の予選落ちを喫している。
しかし8バーディ、3ボギーのスコア「67」の成績は彼が本来の調子を取り戻した証かもしれない。
「正直、このところ調子は上がったり下がったりだったね」と34歳のホーイは言った。「良い時は本当に良いのだけど、ある時は下らないミスをたくさんしてしまい、余計な打数を叩いてしまうんだ」。
「スコアを見ればよくわかるよ。僕はこの2日で15バーディを奪っているのに通算7アンダーなんだ。だから僕は本当にくだらないミスをなくさなくてはならない。こんなことを4日間もしてはいられないからね。これでは優勝することなんて不可能さ」。
「本当にくだらないミスがあちこちで出てしまう。例えばウェッジショットでグリーンをオーバーさせてしまうとかね。今日は本当にそれでフラストレーションが溜まったよ」。
「でもポジティブなことは、僕が決勝ラウンドに向けて今スコアボードの良い位置にいるということさ。もしそうしたくだらないミスをなくすことができれば、僕にも優勝のチャンスがあるだろうね」。
イングランドのアマチュア選手ジャック・ブラーは今日のベストスコアとなる「66」で回り初日から順位を一気に50位上げ、通算1アンダーで予選通過を果たした。一方、同じくイングランドのダイソンは17番ホールでのダブルボギーが響き、スコア「74」で通算3アンダーに後退した。