舞台は韓国! 今週のバランタイン選手権
2013年 バランタイン選手権
期間:04/25〜04/28 場所:ブラックストーンGC(韓国)
プレーオフでイーグル ラムフォードが勝利
ブレット・ラムフォード(オーストラリア)が自ら招いたミスショットにより、マーカス・フレイザー(オーストラリア)とピーター・ホワイトフォード(スコットランド)とのプレーオフへもつれ込んだ混戦を制し、バランタイン選手権を制した。
35歳のラムフォードは最終日「68」でフレイザー(スコア「68」)とホワイトフォード(スコア「69」)と並び11アンダーでホールアウトした。プレーオフ1ホール目でイーグルを決め6年ぶりとなるツアー4勝目を手にしたのだった。
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ラムフォードは最終日の前半を「30」で折り返し、最終2ホールを残して2打リードしていたが、17番のティショットを茂みに入れてしまいドロップした結果ダブルボギーとなってしまった。
ラムフォードは同じく18番でもティショットをミスしてしまい、パーセーブがやっとだった。フレイザーも543ヤード(パー5)のホールでバーディを奪えなかった。また、ホワイトフォードは勝つためにはバーディが必要だとわかっていた。彼はアプローチで5フィートの位置に寄せたが、バーディパットをはずしてしまいラムフォードとフレイザーと並ぶ11アンダーでホールアウトした。3人によるプレーオフのため18番のティへ戻り、そこでラムフォードはコーチのピート・コーウェンからアドバイスを受けた。すると、これまでのミスショットとは違い素晴らしいドライバーを披露し、他の二人が2オンを逃したのに対し、第2打でピン横4フィートにつけイーグルを奪った。
「ピートのおかげだよ。常にドライバーで苦戦してきた、それがトーナメントで長い間勝てなかった理由でもある」とラムフォードは語る。「ドライバーを右に曲げていた。最後の2ホールだけではなく、後半全体で固くなっているように感じた。ピートと二言三言交わしてファーストティから5、6球打ってみたらとてもいい感触だったので、ピートからのアドバイスはまるで魔法のようだった」
「今日の午後はまるでジェットコースターに乗っているようだった。昨日の最終5ホールと今日の前半で首位争いに加わることが出来たよ。バランタインは素晴らしいスポンサーであって、とてもいい大会だった」
ラムフォードは3日目のブラックストーンGCでのラウンドで5連続バーディを記録。7アンダーで最終日をスタートさせ、1番では20フィートのパットを決め、2番でも素晴らしいアプローチによって5フィートの位置へ寄せバーディを奪った。
その後、3つのホールをパーとし、6番ではバンカーショットでカップまで3フィートの位置へ寄せバーディを奪った。6番から4連続バーディを記録し、最終2ホールを6打と5打で終える前までは完全にゲームを制したかのように見えた。試合後、最後の勝利からは言葉にならないほど苦しかったこと認めたラムフォードは、誕生日を翌日に控えた妻のサリーのサポートに感謝した。
ラムフォードは優勝賞金377,500ユーロの小切手を受け取った後、「いろんな感情があって、言葉にならないが妻のサリーをはじめ、たくさんの人にお礼を言いたい」と語った。
「ゴルフに関するサポートだけでも難しいのに、同時に双子を育てるのは簡単なことではない。彼女は素晴らしい女性でとても献身的にサポートしてくれたから、今ここに立っていられるんだ」
「本当に結果には満足している。キャディのロニーと私を支えてくれたチームに感謝している」
一方、ツアー初勝利を逃した、ホワイトフォードには不満の残る大会となった。昨年の8月以来となるトップテン入りを果たし、来シーズンに向けて十分な資金を手にしたことは幸いだった。「一度は最高の1週間になると確信していた。おそらく最後のパットを決めていたらね。考えても仕方がないことだから、残りのシーズンに目を向けることにする」
「僕のような選手はあまりトーナメントで勝つチャンスを得られないわけだけど、何にせよ、しっかり打った4、5フィートのパットが入らなかった。ただ、最後は3打に負けたわけで、勝負を投げ出したわけではない。ブレットはプレーオフを制するのにふさわしいプレーをしたよ」
ロメイン・ワテル(フランス)は通算9アンダーの単独4位、世界ランキング7位のルイ・ウーストハイゼン(南アフリカ)は通算8アンダーで単独5位。3日目首位だったアレクサンダー・ノーレン(スウェーデン)は2番でのパーパットアドレス時にボールが動いたとことによるペナルティなどで苦しみ、最終日「74」として6位タイで終えた。