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2023年 アブダビHSBC選手権
期間:01/19〜01/22 場所:ヤスリンクス(UAE)

「アブダビHSBC選手権」で知っておくべき5つのこと

DPワールドツアーは先週に引き続きアブダビにとどまり、今週は中東4連戦の第2週として、トーマス・ピータース(ベルギー)がタイトル防衛に挑戦する「アブダビHSBC選手権」が開催される。2023年の「ロレックスシリーズ」第1戦でもある同大会について、知っておくべき5つの事柄は次の通り。

2児のパパとなったピータースの防衛戦

11月に第2子が生まれたピータースは、前週の「ヒーローカップ」で3カ月ぶりに競技ゴルフの場に復帰した。このベルギー人選手は、アブダビGCを舞台に3日間にわたり繰り広げられたマッチプレーのチーム戦にて1.5ポイントを欧州大陸選抜にもたらし、英国およびアイルランド選抜を撃破したチームの勝利に貢献した。

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そして今、世界38位のピータースは、昨年「ロレックスシリーズ」初制覇を果たした地であるヤスリンクスでタイトル防衛に臨もうとしている。昨年の最終日は強風のコンディションが選手たちに試練を与える中、ピータースは胆力あるプレーでイーブンパーの「72」をマークし、ラファ・カブレラベロー(スペイン)とシュバンカー・シャルマ(インド)に1打差をつけて勝利した。これは彼にとってDPワールドツアー6勝目であり、世界ランキングで再び自身をトップ50圏内に押し上げる勝利となった。

その後、「BMWインターナショナルオープン」での2位を含むトップ10入り5回を記録し、昨季の年間レースである「レース・トゥ・ドバイ」を10位でフィニッシュした。最後に「アブダビHSBC選手権」でタイトル防衛に成功したのは2018年のトミー・フリートウッド(イングランド)だが、果たして同じ欧州勢のピータースはそれ以来の連覇を達成できるのか?

「ロレックスシリーズ」が開幕

「アブダビHSBC選手権」はDPワールドツアーにおけるシーズン序盤のハイライトの一つであり、2006年に開催された第1回大会では、クリス・ディマルコがトロフィーを掲げた。この大会が「ロレックスシリーズ」のイベントとして開催されるのは今回が5回目であり、2年連続で戦いの舞台となったヤスリンクスでは強力なフィールドが形成されることとなった。2021年の大会王者であるイングランドのティレル・ハットンは、今大会で勝利すれば、11月にシーズン最終戦の「DPワールドツアー選手権」を制覇して「ロレックスシリーズ」の勝利数を最多の5回としたスペインのジョン・ラームに、同シリーズの勝利数で並ぶことになる。

DPワールドツアーは昨年12月、今季の「ロレックスシリーズ」全大会の賞金総額をそれぞれ2022年から100万ドル上乗せし、900万米ドルとすることを明らかにした。昨年同様、DPワールドツアー2023年シーズンの「ロレックスシリーズ」は全5戦となり、来週にはエミレーツGCで第2戦の「ヒーロードバイデザートクラシック」が開催される。

「ヒーローカップ」を経て「ライダーカップ」のキャプテンと有力候補が一堂に会する

成功裏に終わった「ヒーローカップ」に続いてDPワールドツアーはアブダビにとどまり、今週はその新しいチーム戦でティアップした20名中19人の選手が出場する。今週大会デビューを果たすシーマス・パワー(アイルランド)、セップ・ストライカ(オーストリア)、そしてリチャード・マンセル(イングランド)の3人はいずれも今年、欧州選抜の一員として「ライダーカップ」でデビューを飾る大望を抱いている。

そんな中、今週のフィールドには、かつての世界ナンバーワンであり9月にマルコシモーネG&CCで欧州選抜をキャプテンとして率いることになるルーク・ドナルド(イングランド)がその名を連ねている。ドナルドが「アブダビHSBC選手権」に出場するのは2014年以来であり、直近に出場したDPワールドツアーの大会である11月の「ネッドバンクゴルフチャレンジ」での13位からさらに成績を上げることを狙っている。また今週は、「ライダーカップ」欧州選抜で副キャプテンとしてドナルドを支えるエドアルド・モリナリ(イタリア)、トーマス・ビヨーン(デンマーク)、ニコラス・コルサーツ(ベルギー)もティアップする。

好調の持続を目論むシーズン序盤の勝者たち

今週は2023年シーズンにおける個人戦延べ7人目の王者を決める大会となり、今季これまでの6大会の王者のうち5人がフィールドに名を連ねている。ダン・ブラッドベリー(イングランド)は、DPワールドツアー出場3大会目で公式世界ゴルフランキングを1397位としながら臨んだ「ヨハネスブルグオープン」を制覇し、おとぎ話のような成功を手にした。「アルフレッドダンヒル選手権」を制覇したオッキー・ストライダム(南アフリカ)もまた、今季ツアー初優勝を遂げた選手の一人である。

昨季新人王に輝いたスリストン・ローレンス(南アフリカ)は「インベステック南アフリカオープン」でここ12カ月でのツアー3勝目を挙げるなど依然として飛躍し続けており、今大会は「レース・トゥ・ドバイ」ランキングの首位で迎える。「ISPSハンダ オーストラリアオープン」王者のアドリアン・メロンク(ポーランド)、「アフラシアバンク モーリシャスオープン」王者のアントワン・ロズナー(フランス)は欧州大陸選抜として勝利した「ヒーローカップ」に続く大会出場となる。以上の5人は、2023年シーズンの優勝者として今週さらなるポイント加算を狙うことになる。

ヤスリンクスでの持続可能性最前線

今大会はグリーンドライブが展開され、持続可能性に関する取り組みが行われる。水曜には、コナー・サイム(スコットランド)とウィル・ベセリン(オランダ)がビーチ清掃に繰り出し浜辺のゴミを一掃するほか、ヤスリンクスではペットボトルは一切使用されず、ゴミの70%は埋め立てを回避することとなる。

電力に関しては、500平方メートルのソーラーパネルが設置されることで、3500リットルの燃料削減が実現。また、発電機は全てバイオ燃料での稼働となるため、ディーゼルに比べ排出量を最大90%抑えることが可能となる。また。バイオ燃料は使用済み料理用油から精製されるとともに、食品廃棄物は全て堆肥化される。さらにはゴルフ・フューチャープログラムにも重点が置かれ、西ヤス学校の生徒たちがヤスリンクスの舞台裏を巡るツアーを実施する中で独自のイベントを生み出し、HSBCへの働きかけを行うことになる。

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