男子ゴルフのワールドツアー化に期待
世界のゴルフ人口が史上最多6660万人に到達
2021/12/15 09:08
R&Aとスポーツ・マーケティング・サーベイズ(SMS)の調査により、2016年以降、ゴルフ人口は飛躍的な増加を見せており、550万人以上の新たなゴルファーが誕生していることが明らかになった。
世界全体のゴルフ人口は、過去5年間で6100万人から6660万人に増加し、これまで最高だった2012年の6160万人を上回った。この数字には、ゴルフ場のメンバー、メンバーではなく9または18ホールのプレーを楽しむゴルファーに加え、コースでのラウンドが制限されている環境下でゴルフを嗜む練習場ユーザーが含まれている。
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この調査結果は、衰退の時期を経て、世界的に参加人口が増えている昨今のポジティブなトレンドを反映したものとなった。この動きは、最近発表された2021年「ヨーロピアン・ゴルフ・パーティシペーション・レポート」でも強調されており、同レポートでは欧州大陸で18ホールのコースでプレーを楽しむゴルファー人口が、2016年の790万人から1060万人以上に増加したことが明らかにされた。
R&Aの最高開発責任者フィル・アンダートンは、「現在、ゴルフは流行を謳歌しており、我々は世界の多くの地域で、実質的なゴルフ人口の増加を確認しており、この動きは特に新型コロナウイルスのパンデミックにより、このスポーツが屋外で安全にプレーできると広く認知されるようになった過去2年において顕著でした」と述べた。
「この調査結果は非常に励みになりますが、我々は一丸となって、再びゴルフに戻って来た人々や、新たにゴルフを始めた人々をつなぎとめ、この機会を最大限に活かさなければなりません。これは、バラエティに富んだ魅力的でフレキシブルな選択肢を提供することで、ゴルファーがより定期的にプレーでき、家族や友人とともに健康的で幸福な恩恵に授かれるようにすることで達成できます」
最も大きな増加を記録した地域はアジア(2090万人から2330万人)と欧州(790万人から1060万人)で、なかでも英国とアイルランドは合わせて360万人から570万人に増加したほか、北米も大きな増加を見せた(2990万人から3060万人)。
調査結果から、このトレンドは新型コロナウイルスの感染拡大前から始まっていたが、ゴルファーがソーシャルディスタンスを保ちながら安全な屋外で肉体的かつ精神的な健康を増進できることから、パンデミック下で人気が飛躍的に伸びたことが分かった。
英国では、9ホール、あるいは18ホールのコースをプレーする大人の数は、2017年に250万人、2018年に280万人、2019年に300万人、そして2020年には一気に520万人に増えた。
ポスト・コービッド・オポチュニティ・リサーチ、そしてベイファース・リサーチの調査によると、コロナ禍でプレーするゴルファーは、今後も長期的にプレーするつもりでいるとのこと。調査結果では、インタビューを受けた98パーセントがゴルフのプレーを楽しんでおり、そのうち95パーセントは、今後も長年ゴルフを続けていくつもりでいることが明らかになった。
また、R&Aはゴルフ界でパンデミックの影響を受けた人々を支援するべく、Covid-19サポート基金を立ち上げ、主に英国及びアイルランドの国内競技連盟やその他の構成団体向けに、700万ポンドの資金を用意している。