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欧州ツアーキャディ協会が他ツアーのキャディを支援

2020/06/16 09:00

ヨーロピアンツアーのキャディたちは、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた人々を援助しようと、再びゴルフに関する記念品を抽選会へ出品し、今度はアジアンツアーとサンシャインツアーの“キャディ仲間”たちに支援の手を差し伸べることとなった。

ブレンダン・マッカータイン、ギャレス・ロード、ビリー・フォスター、ブライアン・ニルソン、ジェイミー・レーン、そしてザック・ラセゴの呼びかけにより、ヨーロピアンツアーキャディ協会(ETCA)は、プロフェッショナルツアーキャディ協会(PTCA)が代表するアジアンツアーのキャディ仲間たち、そして南アフリカキャディ協会(SACA)が代表するサンシャインツアーのキャディ仲間たちを支援する方策を立てた。

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寄付金は、ETCAメンバーや選手、協賛メーカーにより寄付された記念品や用具を抽選会へ出品することでまかなわれ、目標額は2万8000ポンドに定められた。

今回の支援は、ヨーロピアンツアーによる予期せぬ寄付、そしてフォスター及びイアン・“フィノ”・フィニスにより4月に行われた同様の活動の成功により刺激を受けたマッカータインの呼びかけで始まった。

「我々は予想もしなかった支援を受けた。まさにそのことがきっかけで、今回の活動は始まったんだ」とガビン・グリーンのキャディを務めるマッカータインは述べた。

「ヨーロピアンツアーは、キャディの誰もが何も期待していないとき、ETCAへの寄付を行ってくれたのだけれど、これはとても素晴らしいことだった。それに加え、トミー・フリートウッドのキャディであるイアン・フィニスが、完全に自発的に、いま僕らの行っている様な活動をやってのけた。あれは、自分がこれまで見てきたなかで、最も私心のない行為だった」

「私はキャディを30年間しているが、フィノはそこまで長いキャリアを持っていないのに、彼が成し遂げたことを見て、えらく感動してしまった。彼は結局、12万5000ポンド(約1700万円)も寄付金を集め、それをヨーロピアンツアーキャディ協会のメンバーに分配したのだ。あれは本当に素晴らしいことだった」

「あれが、今回のきっかけとなった。いま自分たちの置かれた状況を踏まえ、改めて、アジアや南アフリカのキャディ仲間たちを含む世界中の多くの人々が困難な状況に直面していることを認識したんだよ。大多数の人々は再び職場へ復帰するのに、より長い時間がかかるんだ」

「誰かが何かをしなければならないと思った。我々はかなり前からアジアや南アフリカへ行っているし、ヨーロピアンツアーは毎年大会で両ツアーとは関わってきたから、我々の間にはとても強い結び付きがあるんだ。何人かで意見を出し合い、特にニコラス・コルサーツのキャディであるブラアン・ニルソンと私が中心となり、キャディでお宝グッズを持ち寄って寄付金を募り、SACAとPTCAを支援する基金を集めようということになったのだけど、その時のETCAの反応は素晴らしかった」

「これはチームワークの賜物だった。私は、ブライアン、ベルント・ヴィースベルガーのキャディであるジェイミー・レーン、マシュー・フィッツパトリックのキャディであるビリー・フォスター、クリスティアン・ベゾイデンハウトのキャディであるザック・ロセゴ、そしてジャスティン・ローズのキャディのギャレス・ロードと、基金集めのチームを結成したんだ。彼らは誰もが喜んで手を貸してくれたし、誰もが重要な役割を担ったんだ」

「素晴らしくて意義のある活動は沢山あるけど、我々は彼らを助けられる立場にいる。この難しい時期にも彼らのことを忘れていないと示したかったんだ。そんなに莫大な金額にはならないかもしれないけれど、いくらかの金額を集めることができればと思っている」

現在、抽選会には39アイテムが出品されており、応募券は1枚5ポンドとなっている。アイテムには、ジャスティン・ローズジョーダン・スピースのサイン入りフラッグの他、パター、ドライバー、そしてライダーカップ関連のウェアなどがある。

ETCAにより計上された寄付金は、PTCAとSACAへ等分に贈られ、当選者は6月25日に発表される。

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