米ツアーのみ再開でも世界ランク再稼働 欧州ツアー選手から異論も
伝説のスコアカード: ヴィースベルガー破竹の9連続バーディ
2017年の「メイバンク選手権」で、ベルント・ヴィースベルガーがヨーロピアンツアー史上初となる9ホール連続バーディを記録した。
マレーシア・サウジャナG&CCでの2日目は、ヴィースベルガーにとって忘れ難い日となった。プリファードライの適用により、公式記録とはならなかったが、オーストリア人選手が36ホール終了時点で首位に浮上することとなる9アンダーの「63」をたたき出した圧巻のパフォーマンスが色褪せることはない。
ヴィースベルガーによる瞠目のチャージは7番ホールから始まった。その後は切れのあるアイアンショットが奏功し、長いパットを決めた11番で連続バーディを5ホールとし、一躍優勝争いに加わった。
第2打をグリーン横へ運んだパー5の13番でもバーディを奪い、その日を首位と6打差でスタートしながらも、見事なショットでバーディをお膳立てした14番でトップに躍り出た。
この連続バーディは、ヴィースベルガーがフリンジから7.5mのバーディパットを残した15番で途切れるかに見えたが、これをねじ込み、破竹の9ホール連続バーディを成し遂げたのである。
当時ヴィースベルガーは「本当に良いショットが打てたし、とにかく落ち着いてプレーできた。言ってみれば、自然な感じだったんだ」と自身のプレーを振り返った。
「かなりショットの調子が良かったので、決めなければならないロングパットは2つしかなかった。9個目のバーディとなった15番のパットと、6mほどあった11番のパットだね。それ以外は、かなりピンの側へつけることができ、グリーンの転がりが手に取るように分かったので、とても良かった」
ヴィースベルガーはその後の2日間を「73」と「66」でラウンドし、優勝したファブリシオ・サノッティと2打差の通算17アンダー3位タイで大会を終えた。
その後、2019年2月に開催された「ISPSハンダ ヴィックオープン」で、オーストラリアのジェームス・ニティーズが公式記録としてヨーロピアンツアーで初めて9ホール連続バーディを達成した。