ラウテンが第1回「BMWインドア招待」を制覇
第2回「BMWインドア招待」はサイムが制覇
舞台をバーチャルのロイヤルポートラッシュに移して開催された「BMWインドア招待 powered by TrackMan」は、8アンダーの「64」をマークしたコナー・サイムが2打差で優勝を遂げた。
欧州ツアーの28選手が出場した、全5試合で行われる最新シミュレーター技術を駆使したバーチャルゴルフトーナメント第2戦は、スコットランド人選手がリーダーボードのトップに君臨した。
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2019年に第148回「全英オープン」を開催した北アイルランドのコースでの勝利により、サイムは自身がチャリティ先を選択できる1万ユーロ(約116万円)の寄付金を勝ち取った。新型コロナウイルスの感染拡大が続くなかスコットランドのダンディーに住む高齢者に食事を提供するフードトレイン、そして緩和ケアを行うバレーズのホスピスに半額ずつ寄付することを決めた。
サイムに加え、「BMWインドア招待」第1戦の勝者であるユースト・ラウテン(オランダ)やかつての世界ナンバーワンであるマルティン・カイマー(ドイツ)を含む出場選手たちは、それぞれ自宅にて歴史的なリンクスコースをバーチャルでラウンドし、18ホールのストロークプレーで競い合った。
出だしの2ホールで連続バーディを奪うロケットスタートを見せたサイムは、6番と7番でも連続バーディを奪うと、8番でこの日最初のボギーをたたいた。ハーフターン後にギアを上げ、12番ではイーグルを奪った。
「先週のスコアからすると、自分がしっかりプレーできるかどうか分からなかったけれど、ロイヤルポートラッシュで好スコアが出せたので最高だね」
「フロントナインではソリッドなプレーができ、その後、10番から14番にかけての数ホールはぶっ飛んだ感じだったけれど、あれは相当クールな数ホールだった。こういうトラックマンを使った競技でプレーをするのは初めてのことだったので、どれくらいが好スコアなのか見当もつかなかったけれど、自分のスコアには満足している」
また、サイムは2つの団体に賞金を寄付できることに喜びを示した。「BMWインドア招待」の優勝者5人にはチャリティ団体へ優勝賞金を寄付する権利が得られることになっている。
「今世界で起こっていることに対して何かできる機会が得られるのは素晴らしいことだと思う。優勝し、何人かの人々の生活を好転させる機会を得たことを光栄に思うよ」
「賞金の半分は、今週僕が読んで知ったショーン・ハーンを追悼し、フードトレインに寄付する。彼はダンディーの地域でなくてはならない一員だった人で、誇りあるチャリティ従事者であり、サッカーの監督や審判をするなど、自分の時間を僕の住む街に捧げた人なんだ」
「残りの半分はバレーズのホスピスへ贈るよ。自宅からは少し遠いけど、心は近くにあるんだ。僕のガールフレンドの祖父が、残念ながら数日前に2年に及ぶ大腸がんとの闘病の末、他界したんだ。バレーズのホスピスは最後まで彼女の祖父に尽くしてくれたので、5000ユーロ(58万円)は同じような境遇の人々を介護する上で大きな意味を持つと思う。これ以上ない大義だよ」
「BMWインドア招待powered by TrackMan」の模様はTwitter、Instagram、YouTube、大会公式サイトにて視聴できる。
◆「BMWインドア招待powered by TrackMan」開催スケジュール
5月9日(土) - セントアンドリュース オールドコース(優勝: ユースト・ラウテン)
5月16日(土) - ロイヤルポートラッシュ(優勝: コナー・サイム)
5月23日(土) - GCミュンヘンアイヒェンリート
5月30日(土) - レアルクラブバルデラマ
6月6日(土) - ウェントワース