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ラウテンが第1回「BMWインドア招待」を制覇

全5戦で行われる最新のシミュレーター技術を使用したバーチャルゴルフトーナメントの新シリーズ初戦「BMWインドア招待powered byトラックマン」は、オランダのユースト・ラウテンが6アンダーの「66」をマークし、2位に2打差で制した。大会にはヨーロピアンツアーの18選手が参加した。

優勝賞金として自身の選ぶチャリティーへ寄付できる1万ユーロを獲得したヨーロピアンツアー6勝のラウテンは、賞金を自身のチャリティー団体であるユースト・ラウテン財団と、地元ロッテルダムの最前線で新型コロナウイルスと戦う病院、エラムス医療センターへ分けて寄付することにした。

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ラウテン及び、かつての世界ナンバーワンであるマルティン・カイマーリー・ウェストウッドを含むフィールドは、それぞれ自宅にてセントアンドリュースのオールドコースの18ホールをバーチャルで1ラウンドしてスコアを競い合った。

大会の様子はヨーロピアンツアーのソーシャルメディアチャンネルとウェブサイトなどで配信された。

5番、8番、そして9番でバーディを奪ったラウテンはフロントナインを「33」としてハーフターンすると、12番、14番、15番、16番でバーディを奪ってスコアを伸ばした。その後、ラウテンは寄せワンに失敗した18番で、この日唯一のボギーを喫した。

34歳のラウテンは後続に2打差をつけてフィニッシュし、2位には最初の14ホールで7バーディを奪いながらも、15番から3連続ボギーをたたいて「68」としたフランスのダミエン・ペリエーが入った。

「最初の大会で優勝できて良い心持ちがするね」とラウテン。「僕らはあまりに長いこと、何もやっていなかったから、こうしてまた競技の感じが味わえたのは良かった」

「室内でできる方法で身体を維持し、練習しているけれど、(競技は)違うものなんだ。だから、緊張感や、実際に競技して、他の皆を負かしてやろうという感じが得られたのは良かった。僕らにとってはそれが一番の楽しみであり、それこそ僕らがゴルフのプロフェッショナルである所以なんだ。僕らは長いこと、このフィーリングを恋しく思ってきたし、こうして競技に復帰して良い結果を残せたのは良かった」

「それに、セントアンドリュースは象徴的なコースだからね。誰もがテレビで見て知っているコースだから、このシリーズの初回にはもってこいだったよ」

また、ラウテンは自身が選ぶ2つの団体に賞金を寄付できることに喜びを示した。「BMWインドア招待」全シリーズ優勝者5人は、それぞれ自身の選ぶチャリティー団体へ優勝賞金を寄付する権利が得られることになる。

「こうした時期では特にチャリティーは重要だね」とラウテン。「世界では余りに多くの難題が発生していて、それにはとにかくお金が必要なんだ。だから、報いることができるのは良いことだね。僕は今年の始めに子供たちをゴルフに取り込むための財団を立ち上げたから、賞金の半分は子供たちがゴルフをエンジョイするのを支援するために使うよ。もう半分は、ここロッテルダムにあるオランダ最大級の病院、エラムス医療センターへ寄付する。この施設では、新型コロナウイルスを阻止するため色々な研究をしているから、この賞金がその役に立てばと思う」

「認識度を高めるのも重要だね。皆が少しずつ、あるいはできる限りの支援を差し伸べれば、状況は改善するはずだし、僕らはこのウイルスに打ち勝てると思う。現時点ではそれが最も重要なこと。ウイルスに打ち勝ち、老齢の人々の安全を確保し、通常の生活を取り戻すことがね」

「勝つのはいつだって特別なことだけど、僕はこのお金を大義のために役立て、ささやかながら支援できることを誇りに思っている」

3アンダーの3位タイにはラウテンの同胞のウィル・ベセリンとポーランドのアドリアン・メロンクが入り、2アンダーの5位タイにはフランスのマイク・ロレンゾベラ、スペインのアドリ・アーナス、そしてイングランドのローリー・カンターが続いた。

一方、メジャー2勝のカイマーとオーストリアのベルント・ヴィースベルガーが注目グループでプレー。この組は、イーブンパーの「72」でラウンドしたヴィースベルガーが、2オーバーの「74」としたカイマーに勝った。

ヴィースベルガーは「楽しかった。マルティンと交流することができて良かったけれど、(通常の)大会では普通あんな感じにならないことは保証するよ!マルティンは最高にいい奴で、室内でトラックマンを使った環境で、僕の一番好きなコースであるセントアンドリュースを彼とラウンドして楽しめたよ」と述べた。

「僕らゴルファーのみならず、全てのアスリートは、再び競技に戻ることを心待ちにしているから、こうした試みは楽しかったし、慈善活動にもなったので良かった。ヨーロピアンツアー、BMW、そしてトラックマンに感謝するよ」

「テクノロジーの進歩には目を見張るばかりで、まだ僕らが実際にスコアカードを手にプレーを再開するまで数週間かかるなかで、室内のゴルフトーナメントでプレーし、お互いに親交を深めつつ楽しい時間を過ごせるのだからね」

これについて、カイマーは「また他の選手と交流できて良かったよ。自分と同じくらい上手い選手たちと競い合う競技こそが最も恋しいものなんだ」と付け加えた。

「プレーに興奮していた自分自身にかなり驚かされたし、所々でナーバスになっていたのが、ちょっと奇妙だったね。また来週もこれをやるのを楽しみにしているよ」

「良いことのためにBMW、トラックマン、そしてヨーロピアンツアーとこれをするのは楽しかった。これから5週連続して、優勝者は自分の選ぶチャリティーへ寄付することができる。これは素晴らしいアイデアだよ。特に今の状況では、手を差し伸べるのは何よりも重要なことだから」

「BMWインドア招待powered byトラックマン」の模様はヨーロピアンツアーのソーシャルメディアチャンネル、ツイッターインスタグラムYouTube及び大会公式サイトで閲覧可能となっている。

16日の第2戦のコースはロイヤルポートラッシュとなり、その後はGCミュンヘンアイヘェンリート(5月23日)、レアルクラブ・バルデラマ(5月30日)、そしてウェントワース(6月6日)と続くことになる。

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