「レース・トゥ・ドバイ」上位陣分析
2019年 D+D レアル チェコマスターズ
期間:08/15〜08/18 場所:アルバトロスゴルフリゾート(チェコ)
「D+Dレアル チェコマスターズ」で知っておくべき5つのこと
2019/08/13 18:46
今週のヨーロピアンツアーは第6回「D+Dレアル チェコマスターズ」の開催されるプラハへ。会場のアルバトロスGRにはメジャー王者のパドレイグ・ハリントンとアーニー・エルス、そしてかつての世界ナンバーワンであるリー・ウェストウッドが顔をそろえる。この大会について知っておくべき事柄は次の通りである。
王者たちの帰還
今週のフィールドには過去5回の大会王者全員が名を連ねている。ジェイミー・ドナルドソン(2014)、トーマス・ピータース(15)、ポール・ピーターソン(16)、ヘイドン・ポルテウス(17)、そして、アンドレ・パバン(18)がアルバトロスGRでティアップする。
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5人はそれぞれ国籍がウェールズ、ベルギー、アメリカ、南アフリカ、そしてイタリアと異なり、出身の大陸も3つにまたがっている。また、ヨーロピアンツアーでは5人で合計11勝を挙げている。
これまでこの大会でタイトル防衛に成功した選手はいないが、プラハでヨーロピアンツアー初優勝を遂げたピータースは、翌16年に2位に入り、大会連覇へあと一歩のところまで迫った。
大物食いのパバン
昨年の大会で、3打差の首位に並んで最終ラウンドをスタートしたメジャー3勝のハリントンと最終日に壮絶なバトルを繰り広げたパバンは、間違いなくこの大会が生んだスターである。
パバンは、今季の「BMWインターナショナルオープン」で「ライダーカップ」のスター選手であるマシュー・フィッツパトリックをプレーオフの末に下し、2季連続でツアー制覇を果たしている。
物怖じしないパバンがキャリア初となるヨーロピアンツアーでのタイトル防衛へ向け、力強いパフォーマンスを見せてくれることだろう。
「ライダーカップ」とのつながり
今大会には、昨年2位に終わった雪辱を果たすべく、20年「ライダーカップ」で欧州代表キャプテンを務めるハリントンが出場するほか、18年「ライダーカップ」でキャプテンとして欧州代表を勝利に導いたトーマス・ビヨーンもティアップする。
第1回大会は14年「ライダーカップ」の欧州代表選考締め切りの2週前に開催された。ドナルドソンは欧州代表チーム入りへ、この大会でのトップ7入りが必須な状況で初日を迎えて勝利。代表入りを果たしたウェールズ人選手は、翌月、グレンイーグルスにて欧州代表の勝利を決定付けるウィニングショットを決めた。
その翌年はアルバトロスGRにてピータースがヨーロピアンツアー初制覇を遂げ、さらにタイトル防衛のかかった16年には2位に入った。このパフォーマンスにより、16年「ライダーカップ」欧州代表キャプテンのダレン・クラークはピータースを代表に選出した。欧州代表入りを果たしたピータースは、ヘイゼルティンナショナルで「ライダーカップ」欧州代表のルーキーとして史上最多となる4ポイントを獲得し、見事期待に応えてみせた。
至高のコース
アルバトロスGRは30以上の高級コースで形成されるヨーロピアンツアー・デスティネーションの1つであり、選手の間でも人気のコースである。
全長7467ydのパークランドコースは、昨年の大会を前に改修が行われ、いくつかのウォーターハザードが新設されたほか、最終ホールに劇的な変更が加えられた。
現在、このドラマチックな最終ホールはフェアウェイからグリーンにかけて、左サイドが池でガードされており、首位で72ホール目にやってきた選手にプレッシャーを与えるデザインになっている。
家族経営事業
「D+Dレアル チェコマスターズ」のプロモーターであるレルモスト社は、冠スポンサーであるD+Dレアルを所有するペトル・デデク氏が運営する団体である。
彼は12年にチャレンジツアーの大会だった「D+Dレアルチェコチャレンジ」で初めてスポンサーとして大会に携わって以来、チェコのゴルフ界に惜しみない貢献をしてきた。
現在、今年で6回目の開催となる今大会に加え、「プラハゴルフチャレンジ」、そして「D+Dレアル スロバキアチャレンジ」といったチャレンジツアーの運営にも尽力している。
今年から、ペトル・デデク氏の息子で父と同名のペトル氏がゴルフオペレーションの責任者となった。