2013年 WGC キャデラック選手権
期間:03/07〜03/10 場所:TPCブルーモンスターatドラール(フロリダ州)
7度目の大勝利を飾ったウッズ
世界ナンバーワンのロリー・マキロイが2013年最高のプレーを見せた今日、最も近い挑戦者タイガー・ウッズは「WGCキャデラック選手権」でチャンピオンとなり、ランキングトップへとさらに近づいた。
マキロイとウッズはランキング1位と2位として暫く君臨しているが、数年前のマキロイの登場から期待されている直接対決は全く目にしてない。
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それはマキロイが上昇し始めたと同時に、ウッズが下降し始めたからであり、ウッズは過去18ヶ月復調気味ではあったが、無敵を誇った全盛時の勢いは取り戻してない。
しかし、14回メジャーチャンピオンを経験している彼は、今週の大会でベストを尽くし、2009年の「ブリヂストンインビテーショナル」での優勝以降、最も意味のある勝利を挙げた。
37歳の彼は、なぜいつも優勝最有力候補とみなされているかを見せつけた。本日のスコアは「71」、通算19アンダーでスティーブ・ストリッカーに2打差をつけた。
この結果、彼は17回目のWGC王者となり、トランプドーラルでは2度目の優勝を遂げたわけだが、この偉業がいかに優れたものであるかは、出場選手の中で二番目に多くWGCでの優勝を手にしているジェフ・オギルビーの優勝回数が3回であることを考えるとよくわかる。
「非常に良い気分です。特に難しいセットアップの中、今週1週間良いプレーができましたので」とタイガー。「この先の試合も効率的に、もっと着実なゴルフができると思います。ここまで私が歩んできた行程を、本当に嬉しく思います」と述べた。
今週のウッズの感情は、アキレス腱の故障により、早々に引き下がらなければならなかった昨年とは全く違っていた。
「健康でいられる事はやっぱり良いですね」と加えた。「怪我に暫く苦しめられましたから。復活できて良かったです。そして昨年は次の試合、ベイヒルで勝てましたから」。
「ここ数年ちょっとしたケガや、細々とした色んな出来事の中に身を置き、なんとか乗り越えてきました。吉と出たり、凶と出たりといった感じでした」。
「去年は正しいことをしたし、利口な決断を下しました。その結果として、昨年はそれ以降プレーができたと思います」。
ウッズのずば抜けた強さは、第2集団の選手たちの戦いを2位争いへと変貌させた。
しかし、その中でも素晴らしいプレーが見られなかったわけではない。特にオーストラリア出身アダム・スコットは今大会3位タイで終えたが、本日スコア「64」の8アンダーと今大会ベストのラウンドとなった。
彼はストリッカーに3打差をつけられたが、グレーム・マクドウェル、セルヒオ・ガルシアとフィル・ミケルソンと並んだ。
マクドウェルは序盤にバーディを奪い、ウッズとの差を3打としたが、彼の挑戦は思ったようにいかず、トーナメント最終日を「72」で終えた。
「全体的に見て、自分のプレーに興奮しました。今大会でのドライバーショット、アイアンプレー、全てを含めてね」とマクドウェルは述べた。
「ここ数日間、パットの質が落ちていました。しかしそれも試合の一部ですし、先週までの数週間は、非常にいい仕上がりだったので文句はありません」と続けた。
スペイン出身ガルシアは、本日3アンダー。またしても非常に素晴らしいラウンドだった。15番ホールでのバンカーショットは非常に美しかった。今大会2日目のスコア「72」は後悔が残るものであったが、どちらもコンディションはベストであった。
スコア「66」、「67」そして「69」を出した3日間があったことから、2日目でもう少し良いパフォーマンスをできていれば、ウッズに立ち向かうチャンスがあったであろう。それは他の誰にも成し得ないことであった。
「素晴らしい一週間でした」とガルシア。「2日目の結果が影響し少し後退しました。それ以外の3ラウンドはよくできたと思います。」
ガルシアは1ヶ月後の「マスターズ」へ焦点を当てる。
「この先2週間プレーをして、数週間休みを取ります。そこまでで準備が整えばと思います」と加えた。「今年最初のメジャー大会ですから、どんなことを期待できるか分かりません。しかし、しっかりと調子を整え、良いプレーができれば良いと思います」。
ウッズの好調に乗せられるかのようにして、マキロイは「マスターズ」を1ヶ月後に控えたこのタイミングで元の姿を取り戻した。これにより世界中のファンはワクワクした1年になることを期待できる。
マキロイは並外れたフォームで、1番ホールでイーグル、5番、10番、11番、16番そして17番でバーディを奪い、本日「65」で終えた。
それを受け、彼は通算10アンダーで終えた。先週の「ホンダクラシック」2日目、途中でコースから去り、失望させた23歳。彼の今大会での努力は大きな改善を証明した。
マキロイは、本日序盤に非常に素晴らしいゴルフを見せた。その後、舞台の中央に立ったのはウッズであったが。
ウッズはブルーモンスターコースで、パットの感覚を掴み、2番ホールで20フィートからのバーディパットを決めた。そして4番ホールで、またしても素晴らしいアイアンショットからのバーディを奪った。
ウッズは何度か素晴らしいセーブをし、安定してパーを獲り続け、10番ホールでバーディを奪った。
16番と18番ではボギーを叩くも、勝利は逃さなかったウッズ。まるで2000年代初頭の彼の全盛期を思わせるようなプレーだった。