始まりの地へ帰ってくるグレース
2013年 ヨハネスブルグオープン
期間:02/07〜02/10 場所:ロイヤルヨハネスブルグ&ケンジントンGC(南アフリカ)
今年こそは…優勝を狙うクッツェーの想い
近年はチャール・シュワルツェル、ブランデン・グレースら南アフリカ勢の活躍が目を引くヨハネスブルグオープン。今週は同郷のジョージ・クッツェーが優勝を狙っている。
クッツェーは2週前のコマーシャルバンク・カタールマスターズでクリス・ウッドに続く2位。寸でのところでヨーロピアンツアー初優勝を逃した。2007年にプロデビューした彼はこれで、今季3度目のトップ10入り。通算でも21度目の好位フィニッシュとなった。
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「とにかく良いプレーをし続けたいんだ。いくつかの点に意識を置いて練習しているけど、週を追う毎に良い感じになってきているね。だから、そろそろ私の番が来るのかなって・・・。しかもいつも自国でプレーできるのが嬉しいね。もし家族や友人の前で優勝を飾れたら、それは本当に素晴らしいことだと思うよ」。とクッツェーは語った。
クッツェーは過去2年、今大会で14位タイ、7位の成績を残している。ロイヤルヨハネスブルグ&ケンジントンゴルフクラブで開催されるヨハネスブルグオープンとは相性が良さそうだ。獲得賞金(1.3ミリオンユーロ)が、若手選手としての彼の才能を物語っている。
2010年大会で優勝したシュワルッツェルは、世界ゴルフランクを35位まで伸ばしキャリア・ハイライトを刻んだ。一年後、マスターズトーナメントで優勝し、USオープンで9位タイ、PGAチャンピオンシップで12位タイの成績を収め、ヨハネスブルグオープンでも連覇を遂げた。
そして2012年は、クォリファイングスクールを終え、生まれ変わったブランデン・グレースがヨーロピアンツアーに参戦、ヨハネスブルグオープンで優勝した。彼はその後、世界的な大会で4つの優勝を勝ち取り眠っていた才能を開花させたのだった。
「遅かれ早かれ、彼(クッツェー)は優勝するさ」。昨年のSAオープンチャンピオンシップでクッツェーを下し優勝したヘンリック・ステンソンは語った。
試合毎にその才能を示す南アフリカ出身の若手選手たちは、世界に向けて大きなインパクトを発信している。クッツェーは、そろそろ自分の番かなと感じていることだろう。
現在の世界ランクには、ルイ・ウーストハイゼン(5位)、チャール・シュワルッツェル(18位)、ブランデン・グレース(29位)、クッツェー(42位)と30歳以下の若き南アフリカ人選手が4人もトップ50に名を連ねている。更に「レース・トゥ・ドバイ」のトップ11選手に限っては、クッツェーを筆頭に5名の南アフリカの選手がランクイン。他国を圧倒している。
クッツェーは、同郷選手の目覚ましい活躍ぶりを誇りに思っている。そして彼は今、週末の大勝利に向けて着々と準備を整えているところだ。
2月、3月には、彼は2つのワールドゴルフチャンピオンシップ・トーナメントに出場する。今月開催のアクセンチュアマッチプレー選手権と、来月開催されるキャデラック選手権だ。そこで彼は4月のマスターズ初出場に向け準備を進めるつもりだ。
「ブランデン、ルイと共にアメリカに渡ったら、他のアスリート達の能力から沢山の刺激を受けられるだろうね。ルイ、ブランデン、チャール。優勝経験が豊富な友人に恵まれていて、僕は本当に幸運だと思うね」。