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2024年 全米シニアオープン選手権
期間:06/27〜06/30 場所:ニューポートCC(ロードアイランド州)

「正直そのまま行きたかった」藤田寛之は4日目の順延悔やむ/一問一答

◇シニアメジャー第3戦◇全米シニアオープン 最終日(1日)◇ニューポートCC (ロードアイランド州)◇6954yd(パー70)

藤田寛之が日本勢2人目のシニアメジャー制覇を逃した。悪天候で1日(月)に順延された最終ラウンドの残り8ホールから再開し、3打のリードを失ってリチャード・ブランド(イングランド)とのプレーオフへ。4ホール目でパーを拾えず惜敗し、5日間に及ぶ戦いを終えた後の言葉に悔しさをにじませた。

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―勝ちたい気持ちを抱えながらプレーした
どうしてもその誘惑があるので、一生懸命それを自分の中で消そうとした。良いところにいて、チャンスが非常に大きいことを分かっていた。日本からの声が届けば届くほど自分でもそう考えた。だけど、自分はチャレンジャー。やっぱりこのメジャーを楽しもうと思って、ここに来た。その姿勢は崩さないようにずっとやっていたが、ちょっと固かったですね。

―5日目に風向きが変わった
きょうの朝、『風が違う。(向かい風になる)18番はイヤだな』と思った。ティショットのライン取りが違うので、いきなりいつものラインで打っていったら右に突き抜けたりとか。海外のコースでは“あるある”だが、コースが全く別になった。ハザードの位置、ターゲット…。1回でも(この日の風向きを)経験していれば良かったが。ウェッジで打っていたところが5番ウッドになったり、ティショットも300yd近く行っていたところが、220、230ydになったりした。

―3Wを抜いてプレーした
今年の(クラブ)セッティングはそうなんです。最終18番は(2打目の残り距離が)毎回エッジまで210、220yd。そこからピンが24ydなので、自分の5番ウッドでは(向かい風でピンまで)届かない。こういうこともあるので、今後は3番アイアンもちゃんと持ってこないといけないなと勉強になった。

―前日の中断、順延がなければ…
あのままやっていれば、どうなるか分からなかったですけどね。一晩過ごすことによって、いろんな考えが湧いて、モヤモヤしてくる。だけど、それ(順延)は仕方ない。正直、そのまま行きたかった。あの18番ではちょっと勝ち目はなかった。自分はよく『バックナインが勝負だ』と言う。そのバックナインからスタートというのも固さにつながったのかな。3打のリードもなんか微妙で、変に守ろうとした部分もあった。一番悔いが残るとしたら、プレーオフの3ホール目、左のバンカーショットを寄せ切れなかったところ(ともにボギーで4ホール目に突入)。そこじゃないですかね、勝負は。

―来年以降も再挑戦のチャンスがある
機会があれば、もちろん行きたい。(今回)優勝すれば、PGAツアーチャンピオンズ(米シニアツアー)もあった。出られたらどうしようかなとか思うじゃないですか。余計なことを考えるから固くなる。でも、考えない方が難しいでしょう。タイトルがタイトルだけにね。

―シニアの魅力は
数あるプロスポーツの中で、(シニアにも)ステージが用意されているというのは、ゴルフくらいしかないと思う。他のスポーツ界では引退して、セカンドビジネスなどをやる年齢。ゴルファーは現役としてやらせてもらえる。日本で頑張れば、世界の舞台も踏めるゴルフは恵まれていると思う。

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