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米キャンパスで奮闘するサムライ、なでしこたち(2)スピースの同期生

今年の「マスターズ」を制覇したのは、1993年生まれのジョーダン・スピース。 記者会見では「テキサス大に残っていたら今は最後の4年生、今週はカリフォルニア対抗戦に出ているはずだった。あのとき1年半で大学を中退して、プロに転向するのはリスクもあったし、勇気のいる決断だった」と語った。ほかにもPGAツアールーキーのジャスティン・トーマスダニエル・バーガーら、すでにプロ転向した93年組は実力派の選手が多い。

現在、全米大学体育協会(NCAA)の学生ゴルファーとして競技に出場している選手の中で、スピースと同じ93年生まれの有望な日本人選手が2人いる。南カリフォルニア大(USC)のエリック杉本(杉本拓也)選手と、カリフォルニア大バークレー校(UCバークレー)の伴翔太郎選手だ。2人は米国西部の大学で構成される強豪リーグ「Pac-12」で活躍している。(ゴルフ解説者・アンディ―和田)

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■ エリック杉本(杉本拓也)選手

1993年11月に千葉県で生まれ、1歳半のとき南カリフォルニアに移住した。父の真雄さんと母の里江さんは、ともに専修大のゴルフ部の出身。ジュニア時代はサンディエゴ地区で活躍し、最優秀選手に選ばれた。カリフォルニア州北部にあるパシフィック大に進学。2年生のとき、ビッグウエストリーグで個人、団体の両方のタイトルを奪取した。

2013年の夏には、全米パブリック選手権で準決勝まで進み、3位に入るなどの成績を残した。日本代表として、アジアパシフィックアマチュア選手権に2度出場した。3年の春学期からUSCに転校して現在4年生。次週はワシントン州でNCAA地区予選が控えている。

USC男子ゴルフ部監督のクリス・ザンブリ氏は「スギはメンタル面が強く、落ち着いたプレーができる選手。 ショットの安定度、ショートゲームの巧さを持ち合わせた賢い選手」と評価している。

ロサンゼルスにある大学近くのリビエラCCでメンバー扱いをされ、自由に練習できるという恵まれた環境の中でがんばっている杉本選手。昨年から、ツアープロを教えるビル・ハーモン氏のレッスンを受け、持ち球をフェードからドローへ変えていく試みがやっと実ってきたという。全国大会まで勝ち進めれば、残りは2試合。学生ゴルフ有終の美を飾れるか、期待が掛かる。大学では経済学を専攻しており、今年12月に卒業予定だ。

■ 伴翔太郎選手

1993年8月にカリフォルニア州サンノゼで生まれた。父の秀祐さんは京都府出身で80年に渡米し、現在はサンノゼでカイロプラクター医院を開業している。翔太郎選手は、小学生時代は週に8回練習するという本格的な競泳選手だったが、13歳のときにゴルフに興味を持ち路線を変更。14歳でアメリカンジュニアゴルフ協会の大会で優勝するなど、メキメキと上達した。

UCバークレーに進学したが、1年生のときに両手首を痛め、競技に出場しない「Redshirt」ルールを選択。現在4年生だが、体育会ゴルフ部としては3年目の扱いになるので、来シーズンも最終年としてプレーできる。今シーズンはハワイで行われた大会で個人、団体それぞれの優勝を成し遂げた。

ほかの大会でも個人で2位、3位に入るなど上位フィニッシュが多く、世界アマチュアランキングも100位まで上昇した。 「PAC-12」リーグの第2チーム(各チーム8人)に選出されている。

UCバークレーの監督を36年間務める大学ゴルフ界の名匠スティーブ・デジモン氏は「ショータローはなんといってもティショットの安定度が抜群。 アイアンの距離感も優れている。バーディの数が多く、チームリーダーとして期待している」と述べる。大学の専攻は学際的研究。弟の真太郎はネバダ大ラスベガス校(UNLV)の1年生で、レギュラー選手として活躍している。

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