15歳で「日本女子オープン」惜敗 長野未祈の遠回りと現在
2021年 アジアパシフィック女子アマチュア選手権
期間:11/10〜11/13 場所:アブダビGC(ドバイ/UAE)
まさかのトリプルボギーにも落胆なし 長野未祈「きょうは結構楽しかった」
◇アジアパシフィック女子アマチュア選手権 初日(10日)◇アブダビGC(UAE)◇6431yd(パー72)
最終9番はガードバンカーから寄せワンのパーセーブ。長野未祈は初日をイーブンパー27位で終えて、にっこりと微笑んだ。「スコアだけ見ると伸ばせなかったなって感じだけど、今の私のゴルフを考えると、あす頑張れればいいかなって」
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インから出た初日、長野は16ホールを終えて3アンダーとしていたが、8番(パー5)でティショットを左のウェストエリアに曲げると、2打目は強烈なフックボールが出て左のブッシュに打ち込んでロストボールとした。
「(2打目の)ライは良くて、チェックしてもボールに砂もついていなかったけど、たぶん下に砂がついていたのだと思う。感触的には良かったけど、すごいボールが出てしまって…」。6オン2パットのトリプルボギーとして「結構、残念」と悔しがったが、夏場に体調不良で一カ月間クラブを握らなかったことを考えれば、ポジティブに受け取れる部分も多い。
「ショットはまあまあ良かったです。もうちょっとしっかり狙いというか、コースマネジメントを見ておくべきだったかなと。それを反省して、あしたはやらないようにすればいい」
予選ラウンドで同組となったのは、立松里奈(タイ)とチャン・ツーイ(台湾)の2人。セミノール州立大に通う長野は英語でのコミュニケーションを苦にはしないが、立松とは日本語でも会話ができる。チャンが「私も絶対に日本語を勉強する!」と2人をうらやましがる様子が微笑ましい、和やかな雰囲気のラウンドだった。
「きょうは結構楽しかったし、あすも同じ組で楽しく伸ばせたらいい」という長野。「このあとはランチを食べて、ちょっと練習して、もしかしたらプールに入って…。それから勉強します」と、アメリカの大学生らしく試合中も宿題と向き合う日々が続いている。(アラブ首長国連邦アブダビ/今岡涼太)