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首位浮上の米澤蓮 空気を読んで渾身の一打「自分を試しました」

◇アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 3日目(28日)◇シェシャンインターナショナルGC(中国)◇7041yd(パー72)

米澤蓮(東北福祉大2年)が桂川有人(日大3年)ら3人と並んで、首位で最終日を迎える。この日のプレーを終えると「一言でいえば、悪いですね、ショットもパターも。緊張しながらやっているから、余計なミスが増えた」と第一声は反省の言葉。そんな我慢のゴルフの中「自分を占った」とピンチを切り抜けた一打があった。

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通算8アンダーで迎えた前半9番の2打目、大きく右に反れたボールは林の中へ。8ホールを終え、首位は同組のブレーク・ウィンドレッド(オーストラリア)で10アンダー。「ブレークがパーは獲ってくると思ったからボギーは打てない」。だが、ライは悪くグリーン右には池があり、攻めてグリーンを狙うか、守って出すだけか、究極の選択が強いられた。

心が揺れるなか、「(観戦する)子供たちも『いけっ』みたいな顔をしていて…キャディさんも『出せ』という雰囲気じゃなくて、7番アイアンを持っていた」。空気を読み、グリーン目がけて振りぬいた。「ある意味、自分を試しましたね。あそこで池に入っているようだったら、論外だな、と」いう一打は、見事グリーンを捉え、渾身のパーセーブとなった。

勝てば、海外メジャー「マスターズ」と「全英オープン」の出場権を得る。「あすは今日よりもっと緊張して、もっとプレーに影響してくると思う。自分とコースとの戦い。目の前の一打を、全部バーディを獲るつもりでやっていきたい」と気合を入れ直した。 (中国・上海/石井操)

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