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安田祐香はオーガスタの決勝ラウンドへ 後半猛チャージで6位

◇女子アマチュア◇オーガスタナショナル女子アマチュア 2日目(4日)◇チャンピオンズリトリートGC(ジョージア州)◇6355yd(パー72)

「びっくりしてます。ホッとしました。うれしいです」。たくさんの感情が入り混じる。2日間36ホールの予選が完了し、第2ラウンドを「70」でまとめた日本の安田祐香は通算2アンダーの6位で、6日(土)にオーガスタナショナルGCで行われる決勝ラウンドに進出した。

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72人のフィールドでただひとり、日の丸を背負う18歳は上位30人のハードルを見事にクリア。次週の男子メジャー「マスターズ」の会場でタイトルを争う。

17番で通過を確信

イーブンパー15位で迎えた2日目のティオフは、風が強くなり始めた午前11時過ぎ。安田は全体の最後の組で1番から出ると、1アンダーで迎えた5番から8番までに3つボギーをたたいて2オーバーとし、20位台に後退した。

悪い流れに陥ったとき、心の支えになったのはプロツアーでの経験だった。昨年、国内ツアーで10試合連続の決勝ラウンド進出というアマチュアの日本記録に並んだ。「プロの試合も予選ギリギリで通過することがあった。それと同じで耐えたら通るかなと思った。安全に行って、バーディチャンスをものにする」

折り返しの9番(パー5)、1Wショットで右にふかしたボールは木の裏に落ちた。第2打でフックをかけてフェアウェイに運ぶと、残り154ydを8Iでグリーンをとらえた。「(それまでイメージと全然違うショットしか出ないから不安だったんですけど、あそこで良いショットが出て後半につながった」。2パットパーとして連続ボギーを止め、バックナインでチャージを開始。8mをアグレッシブに沈めた12番から一気に3連続バーディ。上位争いに顔を出し、17番(パー3)で第1打をグリーンに乗せたところで突破を確信した。

目標は「優勝」に

あす5日(金)に予選落ちした選手も含め、出場した全員がオーガスタナショナルGCで練習ラウンドを行い、翌日に夢の舞台で18ホールの決勝ラウンドを戦う。「1日でも回れるのはいいなと思っていたけれど、2日間も回れるのでうれしい。男子選手だけじゃなくて、女子選手もオーガスタでプレーできるのは一つの歴史かなと思います」と胸を張った。

カットラインばかりが気になったリーダーボードを見上げれば、世界女子アマチュアランキング1位で単独首位のジェニファー・カップチョ(米国)とは3打差にいる。「予選通過をしてからもう一回、目標を考えようと思っていた。30人に入れたからには優勝できるように頑張りたい」。記念すべき第1回大会の優勝カップは、ハンドメイドで花が刻まれたティファニー製。JAPANのロゴが入ったナショナルチームのウェアで奪いに行く。(ジョージア州エバンス/桂川洋一)

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