最終戦の1発逆転賞金女王のチャンスは現在4位のクリスティ・カーまで
2003年 ADTチャンピオンシップ
期間:11/20〜11/23 場所:トランプ・インターナショナルGC(フロリダ州)
アニカが最終ホールでボギー、マローンが逆転優勝!
米国女子ツアー最終戦となる「ADTチャンピオンシップ」が、11月20日(木)から23日(日)までの4日間、フロリダ州ウェストパームビーチにあるトランプ・インターナショナルゴルフクラブで開催された。大会3日目を終えて女王アニカ・ソレンスタムが2位以下に3打差をつけてのリード。誰もが、このままアニカの優勝だと思っていた。
アニカは、前半9ホールで1ストローク伸ばしてさらにリードを広げた。ところが、後半に入り2日目に首位に立っていたメグ・マローンが猛チャージをかけてきた。11番パー3でバーディを奪ったマローンは、13番でもバーディ。さらに15番から3連続バーディを奪い後半だけで5ストローク伸ばしてきた。この時点で7アンダーの首位アニカに並び、最終組のアニカを待つことになった。
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一方、前半で1つ伸ばし7アンダ6アンダーにしたアニカは、10番でボギーを叩いてしまった。その後マローンの追い上げに奮起し15、16番で連続バーディを奪い首位の座をキープ。最終18番は初日にバーディを奪い、2、3日目はパーセーブしてきた。ところが、アニカは今シーズンの締めくくりは、ティショットが左サイドの深いラフに捕まり2オンできず。そして、6メートルのパーパットが決まらずボギー。6アンダーに後退したため、マローンに優勝を譲ることになってしまった。
最終日にマローンがマークした「67」は、3日目にアニカが叩き出したスコアと同じ。多くの選手がアンダーでラウンドすることも難しい状況での驚くべきスコアだ。1991年に全米女子オープンと全米女子プロの2冠を達成するなど、ツアー14勝しているマローンが実力を発揮した。海外勢が活躍する米ツアーで米国のマローンが最後に意地を見せたという感じだ。
3位は3アンダーのクリスティ・カー、4位は1アンダーのベス・ダニエル。最終日に追い上げが期待された韓国の朴セリは、スコアを1つ落とし通算イーブンパーの5位で最終戦を終えている。