宮里藍の最新スイングをスーパースローで見る(2012年)
2012年 ホンダ LPGAタイランド2012
期間:02/16〜02/19 場所:サイアムCC(タイ)
藍、会心のスタート! 5アンダー単独首位発進
◇米国女子ツアー◇ホンダ LPGAタイランド2012 初日◇サイアムCC(タイ)◇6,477ヤード(パー72)
宮里藍が、2012年シーズン初戦で最高のスタートを切った。スタートホールの1番(パー5)をバーディ発進とすると、9番でもバーディを奪い2アンダーで折り返し。後半に入るとさらに勢いは増し、12番(パー3)、14番、さらに16番(パー3)とバーディを重ね、この日5バーディ、ノーボギーの「67」。2010年大会の覇者が、5アンダー単独首位と躍動を見せた。
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4アンダーの2位タイには、チェ・ナヨン、朴セリ、エイミー・ヤンの韓国勢に、カリー・ウェブ(オーストラリア)、アンナ・ノルドクビスト(スウェーデン)を加えた5人が追走。他の日本勢では、宮里美香がイーブンパーの26位タイ、上田桃子と諸見里しのぶが2オーバーの43位タイで初日を終えている。
<藍、ノーボギーにオフの成果>
この日、宮里藍が何より喜んだのは、奪った5つのバーディよりも、4つあったアップ&ダウン(パーオンせずにパーを拾うこと)。他の選手に比べて決して飛距離が勝るわけではないという自己認識に立ち、このオフシーズンはみっちりと100ヤード以内の精度とグリーン回りを研ぎ澄ました。その成果が2012年の自身開幕戦の最初のラウンドで発揮されたのだ。それに、どんなに暑くても苦しそうな顔一つ見せない宮里が印象的だった。ホールアウト後は、「とっても長い1日でした」とその消耗具合を訴えたが、プレー中は高い集中力で目の前の1打に集中し続けた。
<ディフェンディングチャンピオンのヤニ・ツェンは出遅れる>
昨年、LPGAツアーで7勝を挙げて賞金女王に輝いた世界ナンバー1のヤニ・ツェン。当然、今週も優勝候補ナンバー1と目されていたが、1番パー5でいきなりティショットを左に大きく曲げてボギーとすると、ラスト5ホールで3つのボギーを叩いて1オーバーまで後退してしまう。右肘に張ったテーピングが不安を煽(あお)るが、首位と6打差の36位タイと大会連覇に黄色信号がともっている。
<後半巻き返したチェ・ナヨンらが1打差で続く>
リーダーズボードはめまぐるしく入れ替わった。終盤、一時はステーシー・ルイスが5アンダーでトップに立ったが、最終ホールで痛恨のトリプルボギーを叩いて馬群に沈むと、後半だけで5バーディを奪ったチェ・ナヨンの他、アンナ・ノルドクビスト(スウェーデン)、カリー・ウェブ(オーストラリア)、エイミー・ヤン(韓国)、朴セリ(韓国)の5人が通算4アンダーとして、宮里に1打差の2位につけている。