「全英リコー女子オープン」特集ぺージ
2011年 全英リコー女子オープン
期間:07/28〜07/31 場所:カーヌスティゴルフリンクス(スコットランド)
美香9位、桃子16位で最終日へ! C.マソンが首位キープ!
スコットランドのカーヌスティGLで開催されている、今季海外メジャー最終戦「全英リコー女子オープン」の3日目。単独首位からスタートしたカロリン・マソン(ドイツ)が4ストローク伸ばし、通算15アンダーでその座を堅守。ツアー未勝利の22歳がメジャー制覇に王手をかけた。
好調のマソンを追うのが、同じ22歳、7位からスタートしたヤニ・ツェン(台湾)。14番(パー5)では20m以上のイーグルパットをねじ込むなど、この日のベストスコアとなる「66」をマーク。通算13アンダーで終え、明日は連覇をかけて最終組でマソンとの同年代対決に挑む。
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8位タイからスタートした宮里美香は、ショットの安定性を欠きながらも「よくガマンした」と3バーディ、3ボギーのイーブンパー。通算6アンダーの9位タイに一歩後退し、首位とは9打差に開いた。上田桃子もイーブンパーで回り、通算4アンダーの16位タイ。茂木宏美は通算2オーバーの56位タイ、佐伯三貴は通算4オーバーの66位としている。
<世界ランク1位、ヤニ・ツェンが2位に浮上>
大会3日目、この日のベストスコアとなる「66」をマークして首位と2打差の2位に浮上したのは、世界ランク1位でディフェンディングチャンピオンのヤニ・ツェンだった。風を切り裂く低空飛行のドライバーショット、ロングアイアンで楽々2オンに成功させる並外れた飛距離、ラフをものともしない鋭いスイング・・・。
この日は前半をパープレーの「36」で折り返したが、後半パチンとスイッチが入った。10番、11番で連続バーディを奪うと、13番(パー3)ではピン下1mにつけてのバーディ。続く14番(パー5)では、2オンに成功すると20m近いイーグルパットをねじ込んで両手を挙げて万歳で喜びを表現した。
周囲からは「好球(ハオチョウ:グッドショットというような意味)!」と中国語の声援が飛ぶ。「あんな長いパットはしばらく決めたことが無かった」とヤニ。「今日はとてもスマートなプレーができたし、なによりアイアンショットが良かった」と自信深げに振り返った。
<粘るマソンが首位キープ>
2度目のメジャー大会出場で、2日目に首位に立つと、3日目も「68」とスコアを伸ばしてその位置をキープした。欧州女子ツアーですら首位に立ったことがないというプロ2年目のカロリン・マソンが、54ホールを終えて単独首位。「自分でも信じられない」と驚きを隠さなかった。
大会前、コーチが同じというマーティン・カイマーにアドバイスをもらったという。「リンクスコースを好きにならないといけない。なにが起きても、どんなコンディションでも受け入れないといけない」。その言葉が大きな助けになっているという。
<美香、桃子は耐えるゴルフ>
4人が予選通過を果たした日本勢。宮里美香はこの日パープレーで9位タイ、上田桃子も同じくパープレーで16位タイにつけている。ピンポジションが厳しくなり、風も前日より強くなった3日目、そんな中で耐えられたことに2人とも充実感を見せていた。