選手コメント集/全米女子オープン2日目
1998年 東洋水産レディス北海道
期間:07/10〜07/12 場所:廣済堂札幌CC(北海道)
新鋭・大場美智恵、ツアー初勝利!
上位陣が総崩れの様相になった最終日。はるか下から66をマークした25歳、大場美智恵が8打差をひっくりかえすレコード更新の大逆転優勝を遂げた。
「足の形だけは朴セリに似ている。自慢です」という大場。初日は3アンダーで発進したが2日目を75。「練習場でスウィングチェックしました。今日はそのチェックポイントを考えながらのラウンドでした」
結果はボギーなしの66。自己ベストのスコアとなった。試合でもプライベートでも最高は68でしかなかったのに、大切な最終日に2打も更新することができた。
「何度もカベにぶつかって、ゴルフに向いてないんじゃないかと思いました。でも応援してくれた人たちを裏切りたくない。目標を実現するまではやめられないと思って続けてきました」
大場はプロ4年目、山田かよなどど同期。シード入りした96年には何も考えないで「怖いもの知らずで思い切り」クラブを振ることができた。しかし97年、そのスウィングが通用しなくなる。賞金ランキングは57位と転落した。「去年の11月からスウィング改造です。ビデオでこまかく見たら、ほんとにひどいスウィングでした。どうしたらワンピースに振れるか、いろいろ改造している最中です」
見た目にもきれいなように、スウィングがよくなれば結果はついてくる、と信じている。スウィング改造はまだ上半身をやっている段階で、下半身はその後の課題という。「まだ完成度は半分もいっていません」
女子ツアー界にまた新しいヒロインが誕生した。しかし今週は後方から「意識しないように、ボードも見ないでラウンドした」無我夢中の結果とも言える。プレーオフにならなかったこともラッキーな要素だった。次は優勝をしっかり意識して、競り合っての勝利がテーマになりそうだ。