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強い! 逆転は不動裕理

「イメージが作れない」と前日も語っていた米山みどり。やはりまだ本調子ではなかったのだろう。肝心のところでスコアを伸ばすことができなかった。それでも最終日の73というスコアは金萬壽や黄玉珍、高村亜紀だけが相手なら十分優勝に値したのだが。

3打差のビハインドをひっくり返して逆転したのは定番の不動裕理。ひたひたと前半で追いつき、そしてシーソーゲームの末に最終ホールのボギー・バーディで抜き去った。強い! これで不動は今季堂々の3勝目。賞金額も4800万円と、この時期にしてはしっかり稼ぎこみ、どんどん賞金女王の座を明瞭にしてきた。もう不動と言ってもいいかもしれない。

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「3打差あったので今週は諦めていた」と勝った不動裕理は言う。「自分がダメだ・・と思っていたら、他の人も落ちていた。びっくりです」
練習ラウンドでもパッティングが良くなかった。イメージが悪いのでパターを交換しようとしたが、黄玉珍に「なんで変えるの?」と不審がられてしまった。なりゆきで今までのパターを使用することになったという。

競り合う展開だった。16番で5メートルを入れてホッとしたのも束の間、17番ではバーディチャンスの3メートルを3回打ってしまった。これでまた首位を米山に譲った。「でもあの3パットは運が悪かったんだ。そう思って18番に向かいました。最近はミスを気にしないようにして、気持ちの切り換えも早くなってきました」 その前向きの気持ちが最終ホールにつながった。7アイアンのセカンドが右上2メートル。しっかり入れた。

今季は調子が良く、上位で戦うことが続いている。スコアを落とせない!と感じるせいか試合が終わるとグッタリするという。「18番のバーディは嬉しい。競り合ってバーディがとれたのは自信です。自分が頑張れば優勝できるんだと感じました。もし優勝できなくても、上位には入れるし」

次の目標は「また優勝争いをすること」と答えた。優勝ではなく、優勝争い。言葉を飾っているわけではない。本心からそう思っているのが不動裕理なのだ。

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2000年 アピタ・サークルK・サンクスレディス



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