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西田智慧子、6年ぶりのツアーV

快晴微風の最終日。しかし、もつれてしまった。ツアー2勝は目前かと思われた不動裕理がアウトでズルズル4ボギーと後退。一方初日の首位からいったん引いていた西田智慧子は序盤たたみかけてトーナメントリーダーに上がった。ここに久々のト阿玉、また10番13番と盛り返した不動がからんで激しい首位の奪い合いとなったが、しかし先にイーブンでホールアウトした西田に対して終盤ボギーの不動、ト阿玉は及ばず。西田は93年のサタケジャパン以来の6年ぶり、ツアー6勝目をかざった。実力はだれからも認められていた。しかしこの数年は眼前のチャンスを逸して2位に泣くことが多かった。ようやくのツアー優勝だ。

西田智慧子は後ろから2組目のスタートだった。すぐ後がト阿玉。そのまた後が不動裕理の最終組。前半戦で抜け出しはしたが10番13番のボギーで分からなくなり、16番ロングを1ピンに付けてバーディを奪ったも、まだ僅差。「トさんや不動さんがバーディ取ったらプレーオフだよと言われて・・」力の入った最終ホールで痛いボギー。その時点では「だめだ。次にまた頑張ろう」と心に言い聞かせたという。しかしそのト阿玉は18番ロングを取れず、不動裕理もまたバーディとはならなかった。

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「ホールアウト後はソワソワしてました。ロッカーの荷物を片付けたりして。ですから決まったときは呆然としてしまって・・。優勝した喜びというより、驚きの方が大きかったです」
「初優勝のような気分」とも言う。「この優勝でもう少し進歩したいですね。でも優勝は狙って取れるものじゃない。よくわかりました」

不動裕理の場合は前半が悪すぎた。4番5番、7番8番と連続ボギー。「アプローチがぜんぜんダメ。後半はもうパターにしてしまいました。それに風の計算がダメ。今日は特に風がわかりませんでした」

17番は2メートルもないパーパットを外してボギー。打ち切れなかった。優勝戦線から1打後退。最後のロングホールの18番はもちろんバーディを狙った。しかしアゲンストと思って打ったのに「どうもフォローだったみたいです」という。セカンドショットに自信がなかったのが敗因ともいう。

久しぶり。ト阿玉がいいゴルフを展開した。3バーディ、2ボギー、1ダボ。惜しかったが、本人は「まー、こんなもんじゃない」と案外冷静だ。「17番(ボギー)を外したら、なんか冷や汗がでちゃったよ。やっぱりパター、もっと勉強しないといけないね。アイアンもなんか方向性へんだし。いいんだか悪いんだかわからない」

ト阿玉といえばツアー57回優勝の超スーパースターだ。右足の故障からここ7年にわたって不調に苦しんでいるが、いまも挑戦の気持ちは忘れていない。まだ45歳。この冬も、たまたま台湾に帰ってきた陳清波プロにみてもらった。

「体のことは自分でわかるけど、スウィングのことはね。元のフックボールに直したらと言われました。謝永郁さんもしょっちゅう一緒に回ってもらってる。ウチの人も一生懸命みてくれている。よくなってきていると思います。試合に出ている以上、いい成績残したいですね」

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2000年 MTCIフューチャーカップ2000



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