国内女子ツアー「伊藤園レディスゴルフトーナメント」は、賞金女王を争う不動裕理と藤井かすみの間に、福嶋晃子が加わり三つ巴の戦い。そして、この戦いを制したのは、3年連続で賞金女王を狙う不動だった。

2日目にはスコアを1つしか伸ばせず、8アンダー4位に後退したが、最終日には順調にスコアを伸ばしてきた。最終組で福嶋晃子と藤井かすみがけん制しあう中、その1組前でラウンドした不動が、マイペースでスコアを伸ばすという展開だった。

＜＜　下に続く　＞＞

前半で3バーディを奪った不動は、10番でボギーを叩いたが12番パー3でもバーディを奪い11アンダー。中盤藤井も1打差まで迫ったが、17番パー3では10メートル以上のバーディパットを決めた。ティグラウンドで福嶋、藤井が見ている前で、優勝を決定付ける一打となった。

3日目に7ストローク伸ばして単独首位に立った福嶋は、4番でバーディが先行したが、8番でボギーを叩いてしまった。そして、続く9番は痛恨のダブルボギー。終盤2つのバーディを奪い11アンダーまで伸ばしたが、不動には1打及ばなかった。

同じく、不動を追いかける藤井だが、こちらは4番でボギーが先行。バーディを奪うが、3つのボギーが命取りとなった。500万円差まで不動を追い詰めていたが、ここで再び差が開くことになる。

この優勝で不動の賞金総額は8969万円。不動を追う藤井かすみとの差を1200万円近く引き離した。残り2戦、不動が逃げきる可能性が高くなった。