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黄玉珍は失速&2打罰、首位山口裕子に宮里藍が急接近!

今週の国内女子ツアー「サントリーレディスオープン」は4日間競技となっている。大会3日目、決勝ラウンドの初日は、前日単独首位に立った黄玉珍がスコアを崩し順位が大きく入れ替わった。

11アンダー、2位に5打差でスタートした黄は、前半3バーディ、1ボギーで13アンダーまで伸ばした。しかし、後半事態は一変した。11番ホールから1ホールおきにボギーを重ね、17番でこの日5つ目のボギーを叩いた時には、追い上げてきた山口裕子と並んでしまった。

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そして、最終18番ホールではセカンドショットでバンカーにつかまり、寄らず入らず再びボギーで8アンダー単独2位でフィニッシュしたように見えた。しかし、そう見えたのは会場に足を運んだ熱心なギャラリーだけ。

事件はカメラが捕らえていた。黄がパーパットを打つその一瞬前、アドレスに入ったときにボールが動いてしまったのだ。黄は気づかなかったのか、ボールを元の場所に戻し、1打付加する規則になっている(規則18-2.b)ところを、そのままストロークをしてしまった。この場合ストロークプレー上2打罰になる。

幸い、アテスト前に申告が行われたので失格は免れ、このホールをトリプルボギーということで処理された。したがって6アンダー単独3位に後退、最終日は気分を切り替えて再びスコアを伸ばすことができるのだろうか。

代わって首位に立ったのは前日17番でホールインワンを達成した山口裕子だった。2番パー5から4連続バーディを奪い、7番パー5でもスコアを伸ばした山口は、前半31ストロークで周り11アンダーまで伸ばした。山口の追い上げが、首位に立っていた黄のペースを崩した要因なのかも知れない。

しかし、後半に入ると山口のゴルフも様子が変わってしまった。11、15番でボギーを叩き9アンダーでフィニッシュ。2位に2打差の単独首位で最終日を迎えることになった。

この日最もスコアを伸ばしたのは、なんとアマチュアの宮里藍だった。2アンダー17位からスタートした宮里は、スタートからバーディラッシュを見せた。「朝、3連続バーディが来たので『今日はいけるぞ!』と思いました」その後も6番、12番ホールでスコアを伸ばし7アンダーで4位に浮上した。17番ホールでこの日初めてのボギーを叩いたが、最終18番ホールでピンに絡むショットを放ちバーディフィニッシュ。

通算7アンダーは山口に2打差の単独2位。「これまで5位が最高なので、それより上に行きたい」と言っていた宮里だが、はっきり言って優勝のチャンスだ。1972年トヨトミレディスで現LPGA副会長の清元澄子が達成して以来のアマチュア優勝が見られるかも知れない。

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2002年 We Love KOBE サントリーレディスオープンゴルフトーナメント



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