2008年 コカ・コーラ東海クラシック
期間:10/02〜10/05 場所:三好カントリー倶楽部 西コース(愛知)
武藤俊憲がツアー2勝目!池田勇太は池に泣く
愛知県の三好カントリー倶楽部 西コースで開催されている、国内男子ツアー第16戦「コカ・コーラ東海クラシック」の最終日。天気予報は朝から雨となっていたが、プレーに影響を与えるような本降りにはならなかった。
通算8アンダー首位タイでスタートした武藤俊憲と池田勇太の2人が、一歩も譲らぬ激しい戦いを演じる中、1打差の通算7アンダー3位タイからスタートした片山晋呉、谷口徹はスコアを崩し優勝争いから脱落してしまった。
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比較的スコアを崩しやすい前半を2バーディ、2ボギーで切り抜けた武藤は、11番、12番で連続バーディを奪い、後続を引き離しにかかった。一方、池田は前半に2ストローク落としたが、10番、11番で連続バーディを奪い武藤に2打差で食い下がる。
試合が大きく動いたのは14番だった。アイアンでティショットを放った武藤は右サイドの林へ。このホールでボギーを叩いた武藤に対し、池田はピン左2メートルのバーディパットを沈め9アンダーで並んだ。ところが、続く15番パー5で下り3メートルのバーディパットを武藤が決め再び一歩リードすると、16番パー3では池田が1.5メートルにピタリとつけバーディ。
さらに17番では2人ともフェアウェイバンカーに入れると、2打目はグリーン右手前のバンカー。同じバンカーではあるが、池田のボールは見事な目玉状態だった。渾身の力で振り抜いたバンカーショットは「完璧だった」と本人が振り返る狙いどころに落ち、そのままピンに当たって20センチ横に止まり、パーで切り抜けた。
そして勝負は最終18番へ。ラフから2打目を打った池田のボールはグリーン手前の傾斜に当たり池に吸い込まれてしまう。対する武藤も果敢にピン方向を狙い、ピン横3メートルに2オン。池田もなんとかボギーにまとめたが、バーディパットを決めた武藤が通算11アンダーでツアー通算2勝目を果たした。
敗れた池田は通算9アンダーの単独2位。単独3位には井上信が入り、通算7アンダーの4位タイには上井邦浩、矢野東が並んだ。ツアー通算25勝を狙った片山晋呉はショット、パットともに精彩を欠き通算6アンダー、貞方章男と並び6位タイ。大会連覇を狙ったカミロ・ビジェガス(コロンビア)は、スコアを2つ伸ばし、通算1オーバーの31位タイで終了した。