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プレーオフを制して葉彰廷が初優勝

「大きな体を揺らしながらヒタヒタ」のはずのジャンボ尾崎、神通力が少し無くなったのだろうか。周囲があまりプレッシャーを感じてくれず、本人自身が不本意な72。ジャンボと関係のないところで優勝争いが展開された。

7バーディ、3ボギーとけっこう賑やかなラウンドで葉彰廷が首位に立った。台湾出身。兵役を終えてから日大へ。日本学生2位などの戦歴を残して中退。プロになってからはオメガツアーや台湾ツアー、アジアンツアーなどで7勝。それなりの実績はあったが、ようやく大きなトーナメントを制した。

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「前の晩も陳(清波)先生に電話しました。風が強くなるから低い球で攻めろとアドバイス されました」という葉。台湾選手は風に強いというのが定評になっているが、「ボクは風のショットが下手」なのだとか。以前はフックグリップのフラットスウィングだったが、陳清波プロの手でスクェアグリップに直された。軌道も少しアップライトに変身。思ったよりも早い初勝利だった。

「自分に負けてしまった」という渡辺司。 プレーオフ2ホール目で深い斜面に落とし、乗らず、寄らずで敗北した。「ふつうの2位より、もっとむかつく2位。でも、むかつくからやっていける世界なのかもしれない。いつまでもこういう喜怒哀楽を味わえる位置で戦っていきたい」という。ただし「怒」とか「哀」だけでは寂しい。「たまには喜びの方も味わいたいです」

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1997年 日経カップゴルフトーナメント中村寅吉メモリアル



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