渋野日向子が思い返す「あの頃の自分」 出場資格争いの正念場で貫きたい“シンプル”
◇日米女子ツアー◇TOTOジャパンクラシック 事前(4日)◇太平洋クラブ美野里コース(茨城)◇6598yd(パー72)
前週マレーシア開催の「メイバンク選手権」は東南アジアらしい酷暑との闘いでもあった。「毛穴ぎゃん開きでドヤ汗みたいな…」。いつものユニークな表現で笑わせた渋野日向子だが、体感で20℃近い気温差がある日本での試合を控えてフィジカルコンディションの変化に敏感になる。
しっかり冷え込む時間帯もある日本に戻り、どうしても身体の硬さは感じている。それでも、徐々に「動かし方とか、順番良くできればいいショットが出る」という感覚になってきた。プレッシャーがかかる時ほど、腕に力が入ってスイングのエラーにつながる。下半身、それも地面に近いところから動き出し、身体を連動させていく流れが理想的だ。複雑なようで、ポイントは明快。「マジで、トップで力まんことですね。力んだ瞬間に暴れるので、そこだけは気をつけたい」と自らに言い聞かせる。
心掛けることはグリーン上にも通ずる。「自分が(カップから)結んできたラインに対して、そこに打ち出すだけ、みたいな」。ストロークを意識しすぎて手が動かなくなったり、外した後のことばかり考えてしまったり…。これまでマインドセットで自らを苦しめてきた部分もあった。「『あの頃の自分』を思い出そうとはしています。よりシンプルにやっていたので。新しい自分になりたいとか思っていたりもしましたけど、一周回って、結局は頭の中をシンプルにすることが大事なのかなって」。怖いもの知らずの若さにあふれ、プロとして大きく花開いた7年前を思い返してうなずく。
来季の出場資格争いは今週を含めて残り2試合。年間ポイントランキング97位に甘んじ、再び土俵際で年に一度の母国開催を迎えてしまったことにもどかしさがあふれる。「(ランキングは)気になりますよ。気にはしちゃうけど、こうなったのは自分の責任」と受け止めた上で、やはり思考をクリアに保とうとしている。「目の前の一打に対して自分がいま何をできるのか、コントロールできることをコントロールする…よりシンプルにゴルフができると、絶対結果にはつながると思っています」と力を込めた。(茨城県小美玉市/亀山泰宏)