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尾崎直道、死闘を制す

最終日も台風のような風が吹き荒れ、3日目の再現のような雨だった。全員でガラスの滑り台にしがみついているような、ガマン較べの展開。ジャンボが脱落し、ジェットが落ち、そして一時は単独首位とした湯原信光も終盤になってスコアを崩した。
一時は勝機を失ったかに見えた尾崎直道だったが、17番でこの日唯一のバーディを放りこみ、初めて気合の入ったガッツポーズ。湯原に2打差をつけたまま最終ホールを逃げきった。直道はこれで日本もののタイトルを総ナメ。悲願ともいえるジャパンオープンをついに勝ち取った。

尾崎直道は前半を6ボギーの42。この時点ではさすがに諦めた。「ところが信ちゃん(湯原)の2つ目のボギーでチャンスが戻った!と思った。信ちゃんが15番でダブルボギーを打った時は、もうこっちの方が精神的に優位に立った」

自分は前半に地獄を迎え、湯原は後半に地獄が来た。淡々とプレーし、冷静さを失っていように見えた湯原にも実はプレッシャがあったんだ、自分だけではなかったんだ・・と今になると思えるという。「ほんと、ゴルフはわからないです」

17番ショートでバーディを決めたときは興奮した。「我を忘れたよ。あれはウィニングパットだった・・」 ここでようやく勝利を70~80パーセント確信することができた。配点の大きいこの試合の勝利でワールドランキングが大きく上がる。20年間の夢だったマスターズも視野に入ってくる。全米オープン、プロにも行けるかもしれない。それを心のハリとしてこれまで戦い続けて来たのだという。「もう歳だし。メジャーも最後のチャンスかもしれないね」

国内賞金ランクも9280万円を稼いだ。もちろん堂々の首位奪回。「うーん、これで今年ジャンボに負けてしまったら、一生頭が上がんないだろうな。もしも負けたら、参りましたと頭を下げます」

ローアマ(ベスト)アマは中嶋常幸プロの長男・中嶋雅生。「喜びというより、やっと終わったんだなという感じです。まだぜんぜん実感がないんです」

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