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米山剛、シード11年目の初勝利!

意外なことにジャンボが伸びなかった。伸びるどころか後退ムード。後半さすがにバーディを放りこんで、かろうじてのパープレー。
試合は米山剛細川和彦の2人のデッドヒートとなった。お互い一歩も譲らずの激しい64。16アンダーでもつれこんだプレーオフは終始押し気味の米山 剛が5ホール目でついに細川をくだした。大器とうたわれ、ここ11年はシード権を確保していながら何故か勝てなかった米山が、ようやく念願の勝利を手に入れた。

一緒にプレーしていたジャンボ尾崎が「おまえら2人はキライだ」と言った。「完全に蹴散らかされた。2人がすごいプレーをした。それだけだ。しかし、あんなに入るものかね・・・」

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米山、細川ともにアウトで4バーディ、インで3バーディ。ボギーなし。ジャンボでなくても一緒にプレーするのが嫌になる。これを聞いて細川は喜んだ。「ジャンボさんにそう言ってもらっただけでも嬉しい。自信がつくよね。でも、勝たなくちゃダメだ」

細川和彦はスタート前に目標とした15アンダーをクリアした結果の負け。「負けたけど楽しかった。スコアを気にしないで18ホールに集中できたし、目標は達成できたんだから・・・。調子がいいから、来週以降にまたチャンスが来ると信じてプレーします」

米山剛もリラックスしてプレーできたという。「ジャンボさんと細川くんでしょ、レベルが違います。逆にリラックスして、勝とう勝とうという気が起きなかった」

いつもは勝ちたい気持ちが強過ぎた。勝とうと思い続けてこれまで勝てなかったのだから、たまには違ったことをしてみようと思った。それで今週の目標は「20位くらい」と決めたのだという。「プレーオフに移ってからも、ここまで来たのはタナボタみたいな気持ち。そのせいか最後まで緊張しないでリラックスできました」

不思議なことに17番でイーグルを外したときも、それほど悔しくなかった。決定的なパットを決められなくても、意外に動揺しなかった。「今回の優勝で、気持ちの持ち方がわかったように思えます。またこういう気持ちで優勝争いできたら・・と思いますね」

プロゴルフ七不思議と言われてきた米山剛のツアー未勝利。これで不思議が一つ消えた。「これまでみんなに、おめでとうと言い過ぎた」という。

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1999年 三菱自動車トーナメント



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