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「255Yのプロ」芹沢信雄、緒戦を制す!

混戦だった。伊沢利光が追い込み、東聡もアンダーを重ねた。バーディが取れずこのままジリジリ後退かと思われた初日のリーダー芹沢信雄だったが、インに入ってからようやく進撃開始した。もつれた展開の中、最終18番のバーディでようやく1打かわしての緒戦優勝。アマチュア並と言われる「飛ばない男」が7135ヤードの長いコースを攻めきった。

「嬉しすぎて何にも言葉が出ない。優勝というより、18番を取ればなんとかプレーオフかなという程度の意識だった。最後の1メートルのバーディパットだけは心臓が飛び出るかと思ったけど・・・」

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パット名人といわれる芹沢だが、最後のパットに自信がなかった。同じ組の桑原克典が「芹沢さん、先に打っていいですか?」と聞いてきた。いいよ、と返事をしてから、そうか桑原は自分のこのパットが入ると思ってるんだな、と改めて考えた。でも外したらどうしよう。

このパットを外したら本当にダメだな、と思いながら打った。手が震えた。「でも真っ直ぐなラインでした。とりあえずヘッドが真っ直ぐ出れば入るかなという、その気持ちだけで打ちました」

グリーンが思ったより難しかったのが勝因では、と分析する。「この位置でプレーできるということ自体が楽しかった。ところがハーフターンしてみたら皆が思ったより伸びていない。もしかしたら6アンダーか7アンダーでも優勝できるかも知れない・・」

7135ヤードと距離のあるコース。6~7アンダーなら、じっとガマンしていれば、自分にもなんとかなるかも知れない数字だという。もしこれが20アンダーの攻撃ゴルフの世界で競り合うようだと、もう望みはない。「ガマンならします。自分の持ち味でゴルフすることができました」

もともとドライバーが曲がらないのが持ち味だった。しかしスウィングをいじってからここ数年、そのドライバーの曲がりに苦しんだ。アイアンも曲がる。アプローチもパターも寄らない。ランキングも96年の9位から97年は一気に67位に転落。98年も67位。去年が60位。長いスランプだった。

「これじゃ絶対シード選手にはなれない。反省してました。ですから今週も優勝なんてしなくていい、とにかく自分なりの組み立てでゴルフがしたかった。自分のゴルフができて結果的にベスト10とか20とかに入れればいいと開き直っていました。それが逆に良かった。最終日最終組、ほんとに気持ちよくプレーできました」

Sヤードにクラブを換えた。これで素直な気持ちになれたことも大きい。「クラブを換えれば飛ぶ。10ヤードは距離が伸びた。平均飛距離が255ヤードくらい。これなら無理に振ろうとしなくてもいいんじゃないか。そういうふうに考えたらゴルフの組み立てが良くなった。ショートゲームも良くなった」

目の手術のおかげももちろんある。「2000年、視界良好でした。飛距離の出ない一般ゴルファーの方に夢を与えたような気もします。ボクはたいへん嬉しいです」

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2000年 東建コーポレーションカップ



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