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伊沢利光が予選最下位から大逆転で今シーズン一勝目を飾った。

国内男子ツアー「ダイヤモンドカップトーナメント」の最終日。優勝争いは終盤もつれ、誰が勝つかまったくわからない展開となった。初日から首位を守り続ける藤田寛之はノーボギーでバーディを2つ出し11アンダーまで伸ばしていた。この藤田を追う2位スタートの五十嵐雄二が5バーディ3ボギーと出入りの激しいゴルフながらスコアを伸ばしてきた。そして12番でもバーディを奪い藤田に1打差の10アンダーとした。

初日116位、2日目を終わってギリギリで予選を通過した伊沢利光は、前日3日目にコースレコードタイをマークし、五十嵐と並び2位からのスタートとなった。その伊沢が一気にスコアを伸ばすかと思われたが、前半は1つ伸ばすだけ後半に入っても思うようにスコアを伸ばせなかった。
しかし、13番でバーディを奪うと続く14番ホールでは10メートルのバーディパットを沈め、10アンダーグループに加わった。最終組の1つ前の原田三夫も10アンダーとし、首位藤田と1打差の2位に3人が並んだ。

ドラマは最終18番ホールで起きた。伊沢のティショットはフェアウエイ中央。藤田、五十嵐はラフに打ち込んだ。3打目をグリーンフチのラフから打った藤田のショットはわずかにカップを逸れバーディを奪えなかった。ラフからピン手前6メートルに乗せた五十嵐は、バーディパットをねじ込み11アンダーで藤田に追いついた。そして、伊沢もピン横2メートルから気合でねじ込み、最終組の3人によりプレーオフとなった。
プレーオフ1ホール目の18番ホールで、藤田、五十嵐が相次いでトラブル。2オンに成功した伊沢が危なげなくパーセーブし、今シーズンの1勝目をもぎ取った。予選最下位からの優勝は史上3人目となる。

先週惜しくも2位に終わり、早くも雪辱を果たした伊沢は、「今はほっとしている。さっきは優勝が信じられなかったけど。なんせ初日116位だからね。今日は気持ちはピン狙いでいったけど、球は行ってなかった。昨日ほど行かなかった。昨日、一昨日でバーディ使い果たしたと思いましたけどね」ショットの性能に加え、勝負強さが加わると、今後ますます優勝回数が増えそうだ。

4日間首位を守り続けたが、プレーオフで破れてしまった藤田は、「悔しさと良かったという気持ちと半々ですね。自分の中では今日、3アンダーでプレーして負けたらしょうがないという、自分に課題を与えていた。今日2アンダーですから1打足りなかったわけですし、しょうがないかな・・・。今年に入って決勝ラウンドで崩れることが何度かあったので、崩れないで回ることができたのは良かった」今年出場全試合予選通過している藤田は今後も優勝のチャンスがくるだろう。

そして、85年のブライアンジョーンズ以来のマンデーからの優勝は逃したが大健闘の五十嵐は、「勝負に負けたことは非常に悔しい。でも、ここまで来れたことは良かったと思う。初めての最終日最終組でもそこそこ落ち着いてプレーすることができましたね。何も考えないで、ただゴルフをやっていただけ。優勝とかは考えていなかった」
2位タイに入った五十嵐は来週の「JCBクラシック仙台」への出場権を獲得し、賞金は遠征費に充てるという。

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2001年 ダイヤモンドカップトーナメント



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