2打差を逆転し、今季初勝利を手にしたJ.ドナルドソン（Andrew Redington /Getty Images）

◇欧州男子◇アブダビHSBCゴルフ選手権 最終日◇アブダビGC（UAE）◇7600ヤード（パー72）

3日目まで首位を守り続けていたジャスティン・ローズだったが、最終日はティショットが右方向へ流れ気味で、バーディとボギーが交互に訪れる苦しい転換。その間に、前半2つ、後半3つのバーディを奪って首位に躍り出たのは、ウェールズのジェイミー・ドナルドソンだった。

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最終組の1組前で回るドナルドソンは、昨年の「アイルランドオープン」で36歳にして欧州ツアー初優勝を飾った選手。持ち前の飛距離を生かしてバーディを積み上げ、18番ティに2打のリードでやってくる。しかし、この最終ホール、2mのパーパットを外してボギーを叩き、通算14アンダーでホールアウトすると、優勝争いは一瞬で混沌へと後戻りする。

最終組で回るトービヨン・オルセン（デンマーク）が17番でバーディを奪い、ローズとともに1打差となり最終パー5に望みを託す。最初にバーディトライに臨んだオルセンは、ピン下から6メートルのパットを決められず、タップインでホールアウト。続くローズの右から4メートルのバーディパットは、少しずつ左へと曲がりながらカップに向かうが、最後は切れずに右カップに蹴られると、ローズはパターを空中へ放り投げて悔しがった。

最終組の二人は2位タイでフィニッシュ。4位にはリカルド・サントス（ポルトガル）、5位にはブランデン・グレース（南アフリカ）が続いている。また、今季初優勝を飾ったドナルドソンは、レース・トゥ・ドバイランキングで2位に浮上を果たしている。