HSBC世界マッチプレー選手権/エルスにインタビュー
2003年 HSBCワールドマッチプレーチャンピオンシップ
期間:10/16〜10/19 場所:サーレイ、ウェントワースクラブ(イングランド)
E.エルスが喰らいつくT.ビヨーンを振り切り連覇達成!!
欧州ツアーイベントの1つ、「HSBCワールドマッチプレー」が、10月16日(木)から19日(日)までの4日間、イングランドのウェントワースクラブで開催された。この大会は、今シーズン行われた4大メジャーの成績をポイント制でカウントし、上位12名を選出。マッチプレーによって勝敗を決することになっている。
世界ナンバーワンのタイガー・ウッズ、全米オープンを制したジム・フューリックは出場を辞退したが、マスターズ、全米プロ、全英オープン覇者の3人は元気な姿を見せてくれた。マイク・ウィア、ショーン・ミキール、ベン・カーティスの3人に加え、昨年この大会を制したアーニー・エルスの4人がシード選手になった。
<< 下に続く >>
最終日の決勝は大会連覇を狙う南アフリカのアーニー・エルスとデンマークのトーマス・ビヨーンの対決。3番ホールでバーディを奪ったエルスが主導権を握った。8番ホールで4アップ、前半18ホールはエルスの3アップで折り返した。後半に入ってもエルスリードは変わらず27ホール目にエルスがイーグルを奪い5アップ。続く28ホール目にはビヨーンがボギーを叩きエルスが6アップと大きくリード。
アップドーミーホールを迎え勝負はついたと思われたが、ここからビヨーンが粘りをみせた。30ホール目にイーグルを奪い5アップ。31ホール目は互いにパーでドーミーホールへ。そして32ホール目のパー3でビヨーンは起死回生のホールインワンを決めた。エルス勝利の瞬間を見ようと押し寄せたギャラリーは、目の前でビヨーンのエースを見届け大歓声がコースを包んだ。ところが反撃もここまで、33ホール目にビヨーンが奪えず決着がついた。
エルスは昨年に続き大会連覇を果たし、ワールドマッチプレー通算5勝目を飾った。昨年は優勝賞金25万ポンドだったが、今年はスポンサーも変わり4倍の100万ポンド。エルスがメジャーの賞金をも上回る破格の賞金を手にした。
※【ドーミーホール】:そのホールで勝つか引き分ければ、マッチの勝利が決定するホールを指す。
※【アップドーミー】:そのホールで勝てば、マッチの勝利が決定するホールを指す。
※【スコアの見方】:例)「2アンド1」:「2」はアップ数を指し、「1」は残りホール数を指す。
マッチプレーでは、勝ちが決定したホールで試合は終了となる。