イングランドのウェントワースクラブで行われている欧州ツアーイベントの1つ「HSBCワールドマッチプレー」準決勝。1回戦、2回戦と同じく36ホールのマッチプレーで行われた。

第1試合は、欧州賞金ランキング1位のアーニー・エルスと米国賞金ランキング2位のビジェイ・シンが対戦する好カードとなった。序盤はシンが試合をリード。15番までを終えて、シンが4アップとエルスを圧倒した。しかし16番から18番までエルスが3連続バーディを奪って巻き返しを図った。1アップまで取り返されたシンは、焦ったのか1ホールおきにボギーを叩き、エルスが試合を優理に進めた。25ホール目を終えた時点でエルスの5アップと大きくリード。その後もシンに付け入る隙を与えず、エルスが5アンド4でシンを下し、2年連続優勝に王手がかかった。

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第2試合は、トーマス・ビヨーン対全英オープンを制したベン・カーティス。序盤はビヨーンが主導権を握り、前半18ホールを消化して2アップ。しかし後半に入るとビヨーンが27番、28番で連続ボギーを叩いてしまい、スクエアに戻ってしまった。このままカーティスが逆転するかに思われたが、ビヨーンがバーディを奪い再びリードを広げると、ビヨーンの1アップで迎えた最終ホールではイーグルパットをねじ込み、決勝へ駒を進めた。全英オープンでビヨーンはカーティスに逆転されたが、この舞台でリベンジを果たすことができた。

決勝戦のカードは米国、欧州ツアーを合わせて今季6勝を挙げているエルスと、未勝利ながら欧州ツアー賞金ランキング6位のビヨーン。破格の優勝賞金100万ポンド（1億8000万円）を手に入れるのはどっちだ。

※【ドーミーホール】：そのホールで勝つか引き分ければ、マッチの勝利が決定するホールを指す。
※【アップドーミー】：そのホールで勝てば、マッチの勝利が決定するホールを指す。
※【スコアの見方】：例）「2アンド1」：「2」はアップ数を指し、「1」は残りホール数を指す。
マッチプレーでは、勝ちが決定したホールで試合は終了となる。