2011年 WGCブリヂストンインビテーショナル
期間:08/04〜08/07 場所:ファイヤーストーンCC(米国オハイオ州)
石川遼が13位タイ!タイガーも18位タイスタート
WGC(世界ゴルフ選手権)の今季第3戦「WGC ブリヂストンインビテーショナル」が、オハイオ州のファイヤーストーンCCで開幕。大会初日はバーディ合戦という展開に、8アンダーまでスコアを伸ばしたアダム・スコット(オーストラリア)が単独首位に立った。
1打差の7アンダー単独2位は同じくオーストラリアのジェイソン・デイ。5アンダー単独3位にニック・ワトニーがつけている。上位3人が少し抜け出す形になり、4アンダー4位タイにはキム・キョンテ(韓国)など9人。そして、3アンダー13位タイに石川遼など5人が並んだ。
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前半に3バーディを奪った石川は、14番でアプローチが寄せきれずにボギーを叩くが、17番で再びバーディ。最終18番ではピンチを凌ぎ、3アンダーでホールアウトした。そして3ヶ月ぶりのツアー復帰を果たしたタイガー・ウッズも2アンダーの18位タイと、まずまずのスタートを切った。
一方、池田勇太はバーディを奪えず4つのボギーで72位タイ。タイガーと同組でラウンドした、全英オープン覇者のダレン・クラーク(北アイルランド)は、7オーバーとスコアを崩し最下位の75位タイと出遅れた。
<石川遼は目標の4バーディを奪取>
初日の好発進が上位進出のカギとしていた石川は、その言葉通り出だしから安定したプレーを見せた。3番で8メートルを決めたのを手始めに前半アウトで3つのバーディを奪取。後半も1バーディ、1ボギーとした。最終18番ではグリーン左の民家の柵の裏から第3打を放つトラブルも見事パーセーブ。「誰に感謝したらいいかわからないくらい」と笑顔を見せ、「自分には十分すぎるくらいのスコア。今日一日で良かったり、悪かったりしたが、充実したラウンド」と振り返った。
<1位、2位はオーストラリア勢が独占>
4月の「マスターズ」で2位タイに入ったスコットが、ビッグイベントで好発進。長年、ウッズのキャディを務めてきたスティーブ・ウィリアムズ氏とタッグを組み、ウッズの一つ後ろの組から猛チャージをかけた。前半2番で最初のバーディを奪い、後半インでは13番から3連続バーディを見せた。「精巧なプレーができた。(前日の雨の影響で)スコアが出やすいコンディションだった。今日は依然から戦ってきたようなコースでは無かったけれど、アドバンテージを取れて良かったよ」と端正な顔を緩ませる。2位のデイも同じオーストラリア出身。両選手とも今季初勝利に向け鼻息は荒い。
<タイガー・ウッズは新しいキャディを迎えて復帰>
5月の「ザ・プレーヤーズ選手権」以来の登場となったウッズは、午後に1番ティからスタート。大歓声の中でティショットはいきなり右サイドのバンカーに入れてしまった。しかしその後はパッティングに助けられて、前半アウトすべてをパーでまとめ、初日2アンダー、18位タイでのスタートは上々といえる。相棒のスティーブと先月決別し、新キャディとなったブライオン・ベル氏はコースデザイン会社を経営する幼少期からの友人で、そのコンビの船出もまずは及第点というところ。「明日はもっと準備ができている。今は試合モードに入った」と攻勢を誓った。