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石川遼

メジャー初制覇へ 石川遼、公約通りの7位スタート

国内男子ツアーの最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」が29日(木)、東京よみうりカントリークラブで開幕。石川遼は4バーディ、1ボギーの「67」で回り3アンダーの7位タイでスタートを切った。

年間の優勝者および国内賞金ランキング25位以内の選手が集う最終戦。出遅れの許されない初日に「10位以内」というノルマを課してスタートした石川は、前半5番で第2打をピンそば2メートルにつけ、バーディを先行させた。続くパー5の6番でも確実にバーディとして2連続。「日本シリーズの独特の緊張感があって、前半は固めかなと思ったけれど、ミスショットが先行しなかったので、スムーズにできた」。

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後半最初の10番でグリーンに着弾した第2打が傾斜とスピンで花道まで戻りボギーを叩いたが、14番ではセカンドを1メートルにつけ、17番(パー5)は3オン1パットでバーディ。しっかりと公約を果たし、上位発進を決めた。

今大会から、ヨネックス社の来春モデルとなるプロトタイプのドライバーを握った。しかし好感触は、この日初めて迎えた実戦でも同じだった。「(クラブを替えた際)ドライバーを打ったときの単体の感触よりも、その次、セカンドショットのタイミングのズレの方が気になるもの。それはまったく同じヘッド、シャフトでも違いを感じるのがプロゴルファー。その違和感が自分の中で許せる範囲だった」と納得の表情。2日目以降に向けても自信をうかがわせる。

ただし、狙い通り10位以内の滑り出しを切ったが、いきなり「61」をマークして単独首位に立ったのは藤田寛之。「自分の場合は初日を終えた段階でトップの選手よりも、その次のスコアの選手をまず意識する。ただ、一番上にある名前が藤田さんなわけですから・・・」と今季3勝、賞金レースをぶっちぎりで引っ張る名手は、もちろん大いに意識すべき存在。「自分も(1日)9アンダーとまでは言わなくても、7アンダーくらいが出る日を待つしかない」と言う。それでも「そういうゴルフができる準備はできている」とキッパリ。最後の言葉に力を存分に込めた。(東京都稲城市/桂川洋一)

2012年 ゴルフ日本シリーズJTカップ



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