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石川遼

遼、猛追 今季初ノーボギーラウンドで首位に3差

北海道のザ・ノースカントリーゴルフクラブで開催中の国内男子ツアー「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」3日目。3アンダーの27位タイから出た石川遼が6バーディ、ノーボギーの会心のプレーを見せ、この日のベストスコア「66」をマーク。通算9アンダーの10位タイに浮上し、首位のキム・ヒョンソンイ・キョンフン(ともに韓国)に3打差で最終日を迎えることになった。

前日2日目に5ストローク伸ばした石川の勢いはムービングデーも持続されていた。出だしの1番で左ラフからの第2打をピンそば1メートルにつけてバーディ発進を決めると、
3番(パー5)から2連続バーディ。6番でも第2打を1メートルに絡めて4つ目を奪い、リーダーズボードの上位に名前を掲げた。

難易度の高い後半インは2つのパー5、13番と18番を無難に攻略し2バーディ。ピンチらしいピンチは16番の1.5メートルのパーパットくらい。グリーンを外した4ホールも、カラーとエッジにこぼすに留める安定ぶりで「昨日はアドレス中の軸がバラバラな感じだったんですけど、今日はそれが元通りになった」とスイングの内容も充実していた。

この日は、カメラのシャッター音でスイングを止めた場面があった。しかし、それぞれで手にしたクラブをいったんキャディバッグに収め、再度アドレスに入り直す姿を見せた。今大会初めてキャディに起用した佐々木孝則コーチの“ラウンドレッスン”。「自分で思っていることを行動に表す」ことでかき乱された気持ちをリセットした。仕切り直した2度のシーン、11番の第1打はフェアウェイど真ん中。そして18番(パー5)、残り242ヤードの第2打は、5番ウッドのドローボールでピン左奥をとらえ、2パットでバーディフィニッシュを決めた。

今季初、実に昨年10月の「コカ・コーラ東海クラシック」3日目以来のノーボギーラウンドで、首位との差は予選ラウンド終了時の7打から3打に。前日の「トップと3打差、4打差に詰めたい」という宣言通りのプレーで3日目を終えた。「なんとか今日、縮めたいと思っていて、縮めることができた。明日は前半でなるべくバーディを取って、頑張りたい」。2シーズンぶりの1勝へ、七夕の日のベストスコアを無駄にはしない。(北海道千歳市/桂川洋一)

2012年 長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント



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