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石川遼

遼、予選突破を確実に! クロスハンドに挑戦も

「セガサミーカップ」初日は濃霧の影響により、14時45分にサスペンデッド。8ホールを終えて3オーバーの暫定70位タイだった石川遼は、2日目の午前6時30分に18番パー5から再開した。「18番で2オンするための準備をしていきたい」と話していた石川。ティショットをフェアウェイセンターに運ぶと、残り252ヤードの2打目を3番ウッドで、ピン奥5メートルに見事2オン。これを沈めてイーグルを奪い、有言実行の最高の滑り出しを見せた。

3番でもバーディを奪ったが、5番ではティショットを池に打ち込みボギー。最終9番パー5でも2打目を大きく左に曲げ、OBを叩いてボギーフィニッシュ。それでも再開後の10ホールで1ストローク伸ばし、通算2オーバーの54位タイに浮上して第2ラウンドに突入した。

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ここで石川は、プロになってから初の試みを行う。スタートホールの1番グリーンから、いつもの順手からクロスハンドに変えてパッティング。これまでもパッティングフォーム矯正のためにクロスハンドで練習はしていたが、「競技でやるのはジュニアの時以来」だという。

「ここ1年でパットが一番良くない」という現在と比べ、昨年終盤に勝利を重ねた頃のパッティングは「今と違って肩が動き、手先を使っていなかった」と分析。それを踏まえ、「(クロスハンドは)順手より、明らかにストロークがスムーズ。今まで同じ握り方(順手)でやってきたので、そこらへんでの葛藤があった。入らなくてもタッチが合わなくても、今日は18ホールでやろうと思った」と、決断への経緯を明かした。

第2ラウンドのパット数は「31」と効果覿面とまではいかなかったが、1メートル以内のショートパットでは手ごたえを掴んでいた様子。スコアでも5バーディ、2ボギーと3ストローク伸ばし、通算3アンダーの暫定42位タイで予選突破を確実にした。「明日もクロスハンドでやりたい。向上心を持って、残り36ホールをプレーしたいと思います」。今週は石川にとって、さらなるステップアップに繋がる重要な戦いになるかもしれない。

2010年 長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント



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