連日の「70」を出し単独トップで決勝ラウンドに臨むグレゴリー・アブレ(Stuart Franklin/Getty Images)

「ハッサンIIトロフィー」は、2日連続の「70」をマークしたグレゴリー・アブレが単独首位で大会を折り返す展開となった。ヨーロピアンツアー3勝を挙げながらも、2008年以来タイトルから遠ざかっているフランスのアブレは、第2ラウンドを1イーグル、4バーディ、3ボギーでラウンドし、通算6アンダーまでスコアを伸ばした。

通算5アンダーにはデンマークのルーカス・ビェルレガードと南アフリカのトレバー・フィッシャーJrがつけており、その1打後方の4位タイにはポール・ダン、ジェームス・モリソン、そしてグレゴリー・ボーディが続いている。

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アブレは17番ティに立った時点では通算8アンダーとしていたため、後続を引き離した状態で週末を迎えるかに見えたが、17番と18番で連続ボギーを叩いて後退したことにより、混戦を招くこととなった。

初日を3アンダーとした40歳のアブレは、モリソン、ビェルレガード、そしてガリー・スタールと並ぶ首位タイで2日目をスタートした。5連続パーで第2ラウンドをスタートしたアブレは、6番でこの日初バーディを奪うと、7番でもバーディを奪って通算5アンダーとした。

バックナインに入り、チャージを見せたアブレ。11番でバーディを奪うと、続く12番でイーグルを奪って一気にスコアを伸ばした。その後、アブレは13番でボギーを叩くも、15番で1メートルのバーディパットを沈めて盛り返し、スコアを通算8アンダーに戻した。17番でトラブルに陥ったアブレはこのホールをボギーとすると、最終ホールでもボギーを叩き、結局通算6アンダーでこの日を終えた。

ラウンド後、アブレは「今日みたいにボギー、ボギーのフィニッシュはいつだって残念なこと。もちろん最高の締めくくりではなかったけれど、あれ以外はとても良かった」と語った。「このコースはタフだから、一日中ミスから逃れるのは無理なんだ。これまでのところは上々だね。この展開にはとても満足している。まだこの先の道は長いということを、恐らく、僕は誰よりも良く承知しているけれどね。でも、もちろんとてもハッピーだよ。いいプレーをしているし、このコース、この場所、そしてこの国が大好きなんだ。とてもいい心持ちがするね」。

10番からスタートしたビェルレガードは、その10番でバーディを奪うと、12番でもバーディを奪い、15番でこの日最初のボギーを叩いてスコアを落とした。その後、18番でバーディを奪ったビェルレガードは、後半最初の4ホールを危なげなくパーとした。

5番でタップインバーディを奪った彼は、アブレと並んでリーダーボードのトップに立つも、続く6番でボギーを叩いて通算5アンダーに後退した。週末を楽しみにするビェルレガードは、「とても良い位置につけている」と語った。「昨日も言ったように、5週間の休み明けでいいプレーをするのはいいものだし、今日もいいプレーができ、昨日のプレーが単にまぐれでないことが分かったのは良かったね」とビェルレガード。「良い状態だし、自分のゴルフに手応えを感じている。週末が楽しみだね」。

2日目は午後のラウンドとなったフィッシャーJrは、10番からスタートすると、出だし6ホールで3つのバーディを奪うロケットスタートを見せるも、16番でダブルボギーを叩くと、続く17番でもボギーを叩き、ラウンドに暗雲が立ち込める展開となった。しかし、4番、5番、そして8番でバーディを奪うバウンスバックを見せたフィッシャーJrは、首位と1打差で週末を迎えることになった。

「全体的に戦っていたね。タフな一日なるのは分かっていたから、ハードに戦い、パーで上がることを心掛けたのだけど、いくつかバーディを奪って3アンダーでフィニッシュできたのは良かったね」とフィッシャーJr。「いい週末になるし、いい試練になると思う。頑張って良い感触を得ることができれば、週の終わりにはチャンスが巡ってくるだろう。僕は戦い続けるし、このままプレーして日曜がどうなるか様子を見てみよう。何か特別なことができればいいね」。

初日を「73」でラウンドし、首位と3打差で2日目を出たダンは、2番でバーディを奪い、通算1アンダーでハーフターンした。バックナインに入り、一気に火が着いたアイルランドのダンは、10番でイーグルを奪うと、11番、12番、そして15番とバーディを奪って通算6アンダーまでスコアを伸ばした。しかし、ダンは16番と17番で連続ボギーを喫すると、最終ホールはパーで上がり、「69」のラウンドとなった。