選手コメント集/Tポイントレディス最終日
2012年 Tポイントレディスゴルフトーナメント
期間:03/16〜03/18 場所:鹿児島高牧CC(鹿児島)
李知姫が今季初V!地元の横峯は9位タイ
◇国内女子◇Tポイントレディスゴルフトーナメント最終日◇鹿児島・鹿児島高牧CC◇6,350ヤード(パー72)
雷の影響でスタート時間が1時間遅れた最終日。午前中は雨模様となったが、その後は中断もなく進行し、通算7アンダーでホールアウトした李知姫(韓国)が今季1勝目、ツアー通算16勝目を果たした。
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1打差の通算6アンダー単独2位はカン・スーヨン(韓国)、さらに1打差の通算5アンダー3位には、笠りつ子と最終日を首位で迎えたジャン・ウンビ(韓国)の2人が並んだ。首位と2打差から、ツアー初優勝を目指した大江香織は、スコアを1つ落とし通算3アンダー単独8位となっている。
また、地元鹿児島での開催に優勝を狙った横峯さくらは、スコアを伸ばせず通算2アンダーでホールアウト。不動裕理らと並び9位タイ。昨年が中止となったため、一昨年の優勝者でディフェンディングチャンピオンとして挑んだ北田瑠衣は46位タイに終わった。
<“リニューアル”の李知姫、狙うは賞金女王!>
シーズン開幕前のオフに渡米し、昨年から師事するアメリカ人コーチからメンタルトレーニングの指導を受けた。「これまでは、“このストロークでこう打ちたい”という気持ちが強くて、考えることがいっぱいあった。その考えをシンプルにした」。チェックポイントを絞り込むことで体が硬くなることを防ぎ、スムーズなショットとパットへと繋げる。「試合でやらないと分からない部分もあったけど、結果的に良くなった。自信を持ってやれていると思います」。プレーオフで敗れたものの開幕戦で2位タイ、そしてシーズン3戦目にして早々の勝利。メンタルトレーニングの成果は、この結果が物語っていると言えるだろう。さらに、今シーズンから使用クラブをフルモデルチェンジ。オノフと初のクラブ契約を結び、使用してから間もないにも関わらず最高の結果を生み出した。
これまで、03年、08年、そして昨年と、過去に賞金ランキング2位で終えること3回。「賞金女王になりたいとは前から思っています」と、改めてその想いを口にする。もっとも女王の座に近づいたのは08年。最終戦を賞金ランキングトップで迎えながら、僅か120万円差で古閑美保に逆転を許した。その08年当時の自分を、こう振り返る。「ずっと(賞金)トップだったけど、自分の考えているレベルより“こういうところが足りない”と自信は無かった」。そして4年を経た今、「前よりはテクニックも上がっているし、前より不安や緊張感は無くなったと思う」と淀みない口調で自身を評した。
「今までトップ10は多いけど、優勝が少なかった」と過去を省みる李。自己のシーズン最多勝利数は03年の4勝で、最も頂点に近づいた08年も年間2勝に留まっていた。「女王になるには、年間5~6勝はしないと難しいと思う」。メンタルトレーニングでプレーの質が向上し、クラブも一新。“リニューアル”した李が掲げる悲願に向けて、機は熟した。