今季最終戦に挑む石川遼、難コース攻略に意欲
2011年 タイランドゴルフ選手権
期間:12/15〜12/18 場所:アマタスプリングCC(タイ)
S.ガルシアら出場スター選手がチャリティに参加/タイランドゴルフ選手権
アジアンツアーの今季最終戦「タイランドゴルフ選手権」は15日(木)から18日(日)までの4日間、タイのアマタスプリングCCで開催。今年のマスターズを制したチャール・シュワルツェル(南アフリカ)、全英王者のダレン・クラーク(北アイルランド)のほかセルヒオ・ガルシア(スペイン)、リー・ウェストウッド(イングランド)といったスター選手も参戦する。
今大会の会場は大洪水の被害に見舞われたバンコクの東に位置する郊外。バンコク周辺、特に北部と西部を中心に18のコースが甚大な被害を受けたというが、幸い、こちらはその影響は無く、災害当初から今大会の開催が危ぶまれることも無かったという。
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それでも13日(火)に行われたパーティではチャリティオークションが実施され、シュワルツェルのサイン入りのマスターズフラッグ、パターは100万バーツ(約250万円)で落札。クラークは全英のフラッグにサインを入れ、自身の基金からも寄付することを決めた。ジョン・デーリーはパーティでギターを片手に歌を披露し、プレー中に着用する“お決まり”のド派手なパンツを出品。石川遼の使用済みグローブも6万バーツ(約15万円)の値がつき、合計の募金額は250万バーツ(約622万円)になった。
公式会見でクラークは「有効なことにお金が募られるのは素晴らしい。生きるためにゴルフができる我々は実に幸運だ。できる限りの手助けをしたい」と話した。シュワルツェルも「いつもサポートするために全力を尽くしたい。いくつか品を出したけれど、僕にとっても本当に嬉しいこと」と続けた。
そして石川は「日本でも3月に大きな災害があった。ゴルフトーナメントを通じてチャリティをしてぜひタイの皆さんにも頑張ってカムバックしてほしい」とメッセージ。現地ではやはり風評被害によって、観光産業に大きな影響が出ているだけに「僕がタイでプレーすることによって『ゴルフができるんだ』と思ってもらえれば。そういうアピールができたら良い」と話した。(タイ・バンコク/桂川洋一)