工藤遥加が新人戦を制し、プロ初タイトルを獲得!
千葉県にあるグレートアイランド倶楽部で9日(金)、今年のプロテスト合格者が出場する「LPGA新人戦 加賀電子カップ」の最終ラウンドが行われ、工藤遥加が通算5アンダーでプロ初タイトルを獲得した。
工藤は昨日の初日を4アンダーの2位発進とし、この日は首位を1打差で追ってのスタート。アウトの前半を1バーディ、1ボギーのイーブンにまとめて単独首位で折り返すと、インの後半は11番から3連続バーディを奪うなど、この日5バーディ、4ボギーの「71」をマーク。2位に1打差の通算5アンダーで逆転勝利を収めた。工藤は先週行われたファイナルQTでは下位に沈み2012年シーズンの出場権を逃したが、今大会の勝利により同シーズン開幕戦の出場権を獲得した。
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通算3アンダーの単独2位に福田真未。通算イーブンパーの3位タイに山里愛と豊永志帆。通算1オーバーの単独5位に斉藤愛璃が続いた。
<工藤遥加、引退する父に捧げるV>
冷たい雨の中スタートした競技2日目、この日唯一のアンダーパーでラウンドした工藤がプロ初タイトルを手にした。初日を終えた時点で、「優勝できる位置にいるのだから頑張ろうという気持ちで臨んだ」という工藤は、前半、ボギーが先行してしまう。猛チャージの始まりは後半に入った11番(パー4)。「あの難しいコンディションとグリーンで、ピン2mにつけられたことで流れが変わった」と、ここから3連続バーディを奪取。最終18番(パー4)も池超え170ヤードをぴたりとピンに寄せてバーディフィニッシュ。「ラウンド中、順位はあまり意識していなかった」と、ホールアウト後に勝利を確信すると満面の笑みを見せて喜びを表現した。この日の朝、プロ野球選手である父・公康氏が自身の公式ブログで現役引退を発表。この父の勇退に華を添える勝利となった。
<香妻琴乃は「集中力を保てなかった」>
気温4度、風速3mの冷たい雨で、「集中力を保てなかった」と香妻は、「79」とスコアを落とし通算7オーバーの11位でフィニッシュした。雨と寒さでグリップが滑り、池に入れるトラブルなど序盤に連続ダブルボギーを叩いた香妻。この日は、香妻のプレースタイルである“バーディを量産する攻めのゴルフ”は最後まで見ることができなかった。ファイナルQTは34位でフィニッシュし、来季はほぼすべてに出場できるが、「もう少し上位でフィニッシュしたかったので結果は納得していません。でも出られる試合で成績を残していきたい」と悔しさを滲ませながら、来季は「まずは1勝」を目標に掲げる。
<成績>
順位/スコア/選手名
優勝/-5/工藤遥加
2/-3/福田真未
3T/0/山里愛、豊永志帆
5//+1/斉藤愛璃
6/+2/堀奈津佳
7T/+3/内山久美、O.サタヤバンポット
9/+5/桑原えりか
10/+6/土岐香織
11/+7/香妻琴乃
12T/+8/高島早百合、山下乃子、川満陽香理
15/+9/宮本唯
16/+10/福山恵梨
17T/+11/下村樹美、青木瀬令奈
19T/+13/吉野茜、小林由枝