2011年 全英オープン特集
2011年 全英オープン
期間:07/14〜07/17 場所:ロイヤルセントジョージズGC(イングランド)
20歳の新星アマが新記録を樹立してトップスタート!
14日(木)にイングランド・ロイヤルセントジョージズGCで開幕した今季の海外メジャー第3戦「全英オープン」。大会初日、5アンダーのトップの座に就いたのはトーマス・ビヨーン(デンマーク)と、地元イングランドのアマチュア、20歳のトム・ルイスだった。
風が穏やかになったこの日の午後、全英のティグラウンドに立ったルイス。「最初にショットした時は本当にハッピーな気分になった。緊張したけど」と気分よくスタートすると、その後前半9ホールで3バーディ。11、13番でボギーを叩くが、14番から4連続バーディを奪い、一気に上位へ名を連ねた。
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7バーディ、2ボギーの「65」は全英オープン史上、アマチュアとしては18ホール最少ストローク。さらに、まだ初日とはいえ、アマがトップに立つのは1968年以来43年ぶりの快挙。「65で回れるなんて想像もしていなかった」と驚きを隠せなかった。
トムの名前は元欧州ツアーメンバーの父・ブライアンさんが、憧れのトム・ワトソンにちなんで名付けたもの。ちなみにトムの弟のジャックは、二クラウスから来ているという。ルイス父子は2年前、ワトソンがプレーオフでスチュワート・シンクに敗れた2009年大会を会場のターンベリーまで足を運んで応援。そしてこの日、ルイスはそのワトソンと同組でラウンドした。「月曜日に組み合わせが決まった時、僕より父のほうが興奮して緊張していたのでは」、「彼の目の前でこんなスコアが出せるなんて…」と興奮が収まらないのも無理はない。
「全英アマ」で8強入りしたルイスは、9月に行われるアマチュアの欧米対抗戦「ウォーカーカップ」に出場後、プロ転向する予定。2007年の全英オープンではロリー・マキロイ(北アイルランド)がローアマチュアを獲得。そして「ウォーカーカップ」後にプロになった。ルイスにとっても、マキロイはゴルファーとしてのロールモデルで「彼はものすごい選手。彼のように段階を踏めたらいいと思うし、彼と戦うことが夢」と目を輝かせている。
この日、ラウンドをともにしたワトソンは「どうだい彼は? 私の孫くらいの若さだけどね。素晴らしい選手だ。また新たな、若い才能が出てきたんじゃないかな。マキロイに石川、そしてルイス。たくさんの若手が素晴らしいゴルフをしているよ」と目を細めた。
オールド・トムとヤング・トム。2人のラウンドは2日目も行われる。