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原点回帰とホステスVへの誓い【有村智恵インタビュー vol.4/2011年シーズンに向けて】

<昨年の反省を踏まえ・・・>
有村智恵の2010年シーズンは、反省の言葉の繰り返しだった。目標としていた“賞金女王”は叶わず、終わって見れば賞金ランキング6位。ショット、パットともに噛み合わない流れが続き、ツアー屈指ともいえるショットメーカーが、最後まで本来の姿を取り戻すことはなかった。

「このオフに練習をして、その仕上がり具合で2011年の目標を決めていきたい。今のところは、そう思っています」。具体的な勝利数や賞金ランクを挙げることはなく、まずは自分の状態と相談しながら目標を定める。新たなシーズンを迎えるにあたり、有村からは初心に戻る気構えが感じられた。練習やトレーニングの指針も、基本的な内容を軸にして進める予定。その理由には、昨年オフに行った調整方への反省が含まれている。

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<“基本的なこともしなくては”>
昨年のオフは海外4大メジャーへの出場を見据え、風に負けない低い球筋を打つ練習、アプローチのバリエーションを増やす練習などに注力した。しかし、さらなる進化を目指した練習は、思わぬ弊害を生むことになる。「プラスアルファの部分をすごく練習してきて、逆に基本的な部分の練習がおろそかになってしまった」。昨年、開幕時から感じていたというショットの微妙な違和感は、基礎練習の不足が原因だと自己分析する。「ショットの練習になかなか時間を割けず、その中で色々と試しながら練習して、良かったと頃のスイングが悪い方向に行ってしまったのかもしれない」。

昨シーズンの不振は、部門別の数字を見ても明らかだった。以下は、2009年と2010年の比較だ。

■ 平均ストローク/3位 → 4位(↓1)

■平均パット数/4位 → 6位(↓2)
■パーセーブ率/5位 → 3位(↑2)
■パーオン率/5位 → 5位
■イーグル数/19位 → 12位(↑7)
■リカバリー率/2位 → 7位(↓5)
■平均バーディ数/3位 → 5位(↓2)

「各データも多少は下がってしまったし、全てのデータでもっと上にいきたい。安定して全部5、6位ぐらいにはいるけど、1位になるものが無い。賞金女王や優勝は自分が頑張ってプレーした後の結果なので、それにこだわり過ぎず、練習量を昨年よりもうちょっと増やして、基本的なこともしなくてはいけない」。

<原点回帰>
中でも重点に置くのは「パーオン率と、パット数の向上」だ。特にショットメーカーの有村にとって、パーオン率はスコアを左右する鍵となる数字。「ショットに自信を持っていた方だけど、それでもパーオン率は5位。まだまだ、もったいないショットがたくさんあったという感じだった。1打1打のスキルを、もっとレベルアップしていきたい」。得意とする最大の武器に、さらに磨きをかけること。つまりは、原点回帰。それこそ有村が選んだ、このオフでの最大のテーマだ。そして、年間5勝を挙げた09年の4位(1.7792)から、6位(1.7914)に後退しているパット数。「1位の人が、だいたい賞金女王になっている」と、最終的な目標に向けてもパットへの意識は強い。「とにかくパーオン率とパット数さえ上がれば、自然と成績も出るようになると思う」。しっかりと前を見据え、自らが取り組むべき課題と向き合っていた。

<ホステスVへの誓い>
例年、有村が特別な想いを込めて臨むトーナメントがある。地元熊本や、第2の故郷である宮城で開催される大会のほか、契約を結ぶブリヂストン主催大会、メジャー戦などだ。そして2011年、新たにホステスプロとして出場するトーナメントが誕生した。10月に開催する「樋口久子 森永製菓ウイダーレディス」だ。2010年4月から、森永製菓と契約し、『ウイダー』ブランドが提唱するスポーツ栄養理論に基づくサポートプロジェクトを受ける有村。「大きなプレッシャーを受けると思うけど、私自身、今からワクワクしています。10月の開催だけど、今からしっかりと準備をして、試合を盛り上げられるように頑張りたいですね」。シーズン終盤に、“大会の顔”として迎える一戦。「この大会を(賞金ランクで)良い位置で迎えて、最高の結果を残したい」と、その表情は早くも気力に満ちていた。

有村智恵インタビュー

有村智恵 戦いの裏側に迫る!

2010年の経験をどう活かすか?2011年に向けた取り組み。

有村プロの国内トーナメントに帯同し、栄養面・健康面をサポートしてきたウイダートレーニングラボ管理栄養士 山崎圭世子さん。山崎さんに2011年に向けての抱負を聞いた 「昨年は手さぐりの状態から始めました。プロゴルファーのサポートというのは初めてでしたし、どういったサポートが必要かを試行錯誤しながら取り組んできました。でも暑かった夏あたりから手ごたえを感じてきました。」と山崎さん。

今年の夏、日本国内は記録的な猛暑に襲われた。その炎天下の中でプレーをするプロは相当にきつかったに違いない。しかし有村プロは「体力的な面では不安は一切なかった。」と言いきった。「ウイダーさんのサポートがあり、プレー中にはウイダーinゼリーはもちろん大好きなフルーツなども用意してもらい、プレー後には疲労回復のためにウイダーリカバリーアッププロテインを飲んだ。そのおかげで試合中に疲労を感じることもなく、今年の夏場は、本当に元気に過ごすことができた」と山崎さんとの取り組みが間違っていないことを語った。

「2011年は引き続きサポートを続けていき、食事面・栄養面においての不安を払拭した有村プロの優勝シーンに何度も立ち会いたいですね。」と山崎さんはいう。まずは「優勝を目前でみたいです。」と笑顔で言った山崎さんだが「すでに2011年の取り組みを考えています。前半戦はスタートダッシュができるように、夏場からシーズン後半にかけての連戦にはバテないように有村プロと一緒になって取り組んでいきます。」と力強く語ってくれた。

2011年秋には有村プロがホステスプロを務める「樋口久子 森永製菓ウイダーレディス」が開催される。今から注目な大会であることは間違いない。

有村プロが愛飲するウイダーinゼリー エネルギーイン
すばやいエネルギー補給に(おにぎりおよそ1個分)マスカット味 180kcal

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