薗田、初心に戻って優勝争いに参入
2010年 フジサンケイクラシック
期間:09/02〜09/05 場所:富士桜カントリー倶楽部(山梨)
谷原秀人が「新egg」でナイスカムバック!/チームPRGR
前週の「VanaH杯KBCオーガスタ」で約2年ぶりの優勝を飾り、ツアー通算勝利数を「9」に延ばしたチームPRGRの谷原秀人。自身2度目の2週連続優勝に挑むことになったのが今週の「フジサンケイクラシック」(山梨県・富士桜CC/7405ヤード・パー71)だ。
前回の2週連続優勝は07年。この「フジサンケイクラシック」に続いて、「サントリーオープン」を制しての記録達成だった。
「テンションは先週(優勝)のままで、プレーはリラックスしてやれているから良いです、コース(富士桜CC)は(優勝した時の)良いイメージがありますが、グリーンは乗せた位置によって難易度が変わってくるので、なるべく上りのラインにつけたい」。予選前日に谷原は、そう話していた。
その予想が悪い方に的中した。「入ったと思ったパットがカップをかすめてばかり」(谷原)で、パーパットが決まらない。7ホール目を終えた時点では3ボギーと大きく出遅れた。迎えた8ホール目の17番(568ヤード・パー5)は右ドッグレッグの上りのホール。ティショットをフェアウエイ中央に運んだ谷原は、ニューeggスプーンを選択した。エッジまで250ヤード、上りはプラス18ヤード。ピンまでは上りを入れずに275ヤードの距離。果敢にツーオンにトライし、見事にグリーンを捕らえ、イーグルは逃したものの、このラウンドでの初バーディを奪取したのだった。
このプレーで息を吹き返した谷原は前半を1バーディ・3ボギーでしのぎ、後半は2バーディ・1ボギーにスコアをまとめ、1オーバー・40位タイで初日を終えた。
「3ボギーからのナイスカムバックでしょう。好調なショットをパットで活かせなかったのがスコアに表れただけです。グリーンのタッチさえつかめば、まだまだチャンス十分」と谷原は余裕を見せていた。
ツアー後半戦に入り、「関西オープン」2位、「VanaH杯KBCオーガスタ」では10位タイと2週連続ベスト10入りを果たしたチームPRGRの矢野東は、1オーバーでハーフターンした後、3ボギーを叩いて順位を下げた。だが、最終ホールでバーディを奪取し、3オーバー・62位タイに踏み止まった。
「まったく問題も心配もありません。試合に入るとどうしても気持ち良く振りたくなる。その気持ちを抑え、左脇を締めたままスイングすればいいだけのこと。決して言い訳ではありませんが、今日一日が最終調整。明日からは気持ちも左脇もしっかり締めてベスト10には入ってみせます」と矢野。その言葉の力強さには、今季ツアー前半戦での不振を拭い去った自信が感じられた。両選手ともに「記録更新」が掛かっている今週は、どんな巻き返しを図るのだろう。注目したい。