2010年全米プロゴルフ選手権特集
2010年 全米プロゴルフ選手権
期間:08/12〜08/15 場所:ウィスリングストレイツ(ウィスコンシン州)
ショットの精度は確実に良くなっている/初日のタイガー・ウッズ
2010年度最後のメジャー戦「PGA チャンピオンシップ(全米プロ選手権)」、大会初日は濃霧の為 スタート時間が3時間10分遅れて開始となった。5度目の大会制覇を狙うタイガー・ウッズは午前11時30分、10番ホールからスタート。午後には29度近くまで気温が上がり南から南東方向からの風が吹く一日となった。
タイガーの第1日ラウンドは4つのバーディに対し3つのボギー。最終ホールとなる9番でバーディを奪いアンダーパーでフィニッシュとなった。1アンダー「71」はトップと3打差、24位タイグループ(暫定順位)。
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スタートホールの10番で下り5メートルのバーディパットを沈めたタイガーは続く11番でも2.5メートルを入れて連続バーディの好スタート。12番のパー3ではグリーン左奥にオーバーしてピンチを迎えるが、落ち着いたアプローチとパットでパーセーブ。13番では3番ウッドでティショットをしっかり左サイドに打つ事に成功。2打目をピン右2.5メートルに寄せるショットを披露してバーディとしたタイガーはスタート4ホールで3アンダーとしてリーダーボード上位に名前を載せてくる。その後、初日バックナインで一番難しかった15番ではティショットを左のラフに入れてしまいボギーを喫してしまう。2アンダー「34」でターンをしたタイガーは2番パー5のティショットを左のバンカーに入れてしまいトラブル。バンカーからの2打目は右、3打目も大きく右にショットをそらしてしまったこのホールは5オン1パットのボギー。ミシガン湖畔からの風が強く影響していた7番パー3はティショットをグリーン左に外す。傾斜が強く深いラフにボールは沈んでしまうという難しい状況から パーを拾うことができず今日3日目のボギー。通算イーブンパーに後退。 しかし最終ホールとなる9番では残り159ヤードをピン右下にピタリとつけてバーディフィニッシュ、1アンダーの「71」で初日のプレーを終えた。
ラウンドの後のインタビューで「初日の目標はアンダーで回ること。良いスタートだったので60台のスコアがでるかもしれないという期待はあったが途中ミスショットがあったので(60台に)達成できなかった。最後の9番でバーディを奪いアンダーパーで回ることができました」と語った。
また風の影響を受ける中で球の高さのコントロールやパッティングのスピードが良くなっている点、まだ満足する・・というとこまでは届いていないものの、全体的にゴルフが良い方向になっていることを説明していた。
前週のWGC世界ゴルフ選手権 ブリヂストンインビテーショナルで通算18オーバーの78位という散々な成績だったタイガー。大会初日はダウンスイングでうまく左サイドへの軸移動ができていて、クラブヘッドが走っていた。ドライバーショットでは左に3発外したというミスもあったが、ショットの精度は確実に良くなっている。好調な時にみせる低いパンチショット「スティンガー」も健在だった。左からの風が吹いているときにこのショットを使えるとフェアウエーキープ率も高くなる。先週の開催コースはティグラウンドに立ったときに両サイドの木がせり出してくるホールが多いので圧迫感があるが、このコースは全く違うリンクス風のコースなのでタイガーにとって立ちやすいホールが多いはず。 グリーンのスピード感がしっかりと掴めているというのも好材料だ。明日は今日の3時間10分の順延の影響と午後に雷の予報もありタイガーが日没までに18ホールを全部消化するのは無理だろう。もしかすると全くプレーをしないことになる可能性もある。鍵となるのは多くのホールをプレーする3日目となる。
★ラウンド データ
・スコア: 71(37-34) 1アンダー
・バーディ: 4ホール
・パー: 11ホール
・ボギー: 3ホール
・パー3: 通算1オーバー
・パー4: 通算2アンダー
・パー5: 通算イーブンパー
・フェアウエーキープ率: 57.14% (14ホール中 8ホール)
・パーオン率: 66.67% (18ホール中 12ホール)
・合計パット数: 28パット