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2位タイの金田久美子、優勝したい2つの理由

LPGAステップ・アップ・ツアーの第2戦「ANA PRINCESS CUP」の初日に3バーディ、ノーボギーでラウンドし、首位の下川めぐみと1打差の2位タイにつけた金田久美子。6番でチップインバーディを奪うと、11番ではラフからの2打目でピン横3mにつけてバーディ。さらに最終18番パー5では、下り6mのバーディパットをカップの右淵から入れた。

ラウンド後の金田は「今日はドライバーが左右にブレて、フェアウェイには3、4回しか行きませんでした。でもショットが良くて、アプローチも良かったのでボギーのピンチは1回だけでした」と話す。金田がピンチを迎えたのは9番パー4。2打目をグリーン手前のグラスバンカーに入れると、アプローチがグリーン奥のカラーへ。そこから12mで大きく右に切れるラインを読みきってナイスパーセーブとなった。

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シード権を持たず、クオリファイでも成績を残せなかった金田は、今季のレギュラーツアーには主催者推薦での8試合や予選会を通じて出場するか、今回のようにステップ・アップ・ツアーで優勝して4試合の出場資格を掴むしか方法がない。今大会で優勝を果たせば8月の「NEC軽井沢72レディス」から4試合の出場資格を掴むことになる。

「やっぱり勝ちたいです。できれば最終組に入って、優勝を意識して戦って勝ちたい。世界ジュニアで勝ってから、高校2年生のときに中部アマでは勝ちましたが、それ以外優勝って出来ていないんです。それと、プロテストの最終に出られるって聞いたので、本当に勝ちたいんです」と、熱く語る。

2年前にプロテストを受験した金田は、僅かに1打足りずに不合格になった。その後クオリファイをトップで通過し、プロゴルファーとして活動をしているが、プロテストへのこだわりは捨てきれていない。この大会までの優勝者には、プロテストの最終(3次)への参加資格も付与されることになっている。

直近のレギュラーツアー出場権とプロテストの受験。金田にとって、のどから手が出るほど欲しい2つのご褒美に向けて、最終日は1打差からの逆転優勝を狙う。昨年、レギュラーツアーで予選落ちを繰り返していた頃の、うつむき加減な表情とは別人のよう。自信を持って戦っている金田なら、優勝の2文字も自分の力で引き寄せるかもしれない。(編集部:本橋英治)

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2010年 ANA PRINCESS CUP



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