マスターズの招待状を手にする池田勇太。怪我の完治させ2月から本格調整に入る予定だ

2010年の海外メジャー第1戦「マスターズ」は、大会を運営するマスターズ委員会から、正式な招待状を受けとらなければ出場することが出来ない。昨年、国内男子ツアーで賞金ランキング2位に入り、09年終了時の世界江ランキングで33位となった池田勇太は、マスターズの出場資格を満たしている。そして招待状がいつ手元に届くのか、心待ちにしていた。

今週月曜日には同ランキング30位に入った石川遼に届き、続いて昨年の大会で4位に入った片山晋呉にも招待状が届いた。そして池田の元には、6日（水）の朝にその瞬間が訪れた。近くにいた母親と開封した池田は「なんともいえないですね。やっと実感がわいたというか・・・」と、その瞬間の気持ちを語った。

＜＜　下に続く　＞＞

昨シーズン終盤に怪我で苦しんだ池田は、シーズン終了後はテレビマッチを1試合に絞り、その後は休養に当てた。年に1度という家族旅行にも出向き、気分転換も果たした。心配される怪我の回復具合は、手首はほぼ100％回復し、腰は60％程度だと話す。「年末はクラブを握ることも無かったが、年が明けて1回ラウンドしたが、大きな問題はなさそう」と話す。そして早ければ2月には本格的な調整に入りたいという。

マスターズの印象について「プロとして一度はプレーしたいと思っていた試合。独特な雰囲気を味わってみたい」。昨年、全英オープンで海外メジャー初体験をした池田。その経験が生かせるかという質問には「全英とマスターズは比べられない。ただ、全英での経験が少しでも生かせたらいい」と話す。

マスターズが開催されるオーガスタナショナルゴルフクラブの対策としては「基本的に通常使用するクラブから変更することはないと思う。ただ、場所によって下（地面）の硬さが変わると思うので、ウェッジは何本か用意すると思う。テレビで見るよりも難しいと思うし、事前に情報を詰め込み過ぎず実際に自分で見て感じてみたい」。

そして、マスターズでの目標は「最低でも予選を通過したい。マスターズでひと暴れして、日本の池田勇太のゴルフを知ってもらいたい」。池田勇太といえば、トレードマークとなった3タックのダボダボズボンだが、「もちろん服装も変えずに行きます」と笑顔で語った。